「率直に申し上げますと」は丁寧な言い方ではあるものの内容的にはかなり強い意味合いを含みます。
使う人も使う場面も限られる言葉ですが、ビジネス用語の「率直に申し上げますと」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「率直に申し上げますと」とは?
「率直に申し上げますと」とは、「自分の気持ちを抑えたり気を回したりすることなくそのまま言うと」という意味で使われているビジネス表現です。
思いを偽らず飾り立てることもないそのままであるさまを「率直」といいます。
「申し上げます」は目上の人に対して使う「言う」の敬意表現です。
「率直に申し上げますと」は「余計な気を使わずそのまま言うと」という意味になり、目上の人に対して自分の気持ちをそのまま素直に伝える時に使われる表現です。
ビジネスにおいて言葉をそのまま伝えるのはあまり褒められた振る舞いではありません。
相手の気持ちに配慮して婉曲的な表現を使ったり言い回しを工夫したりなど配慮するのが基本的なビジネスマナーですが、場合によっては余計な言葉で飾らずそのものズバリを伝えた方がいいケースもあります。
「率直に申し上げますと」は目上の相手に対して本来は失礼な行為に当たる率直な物言いを実行する時に使うフレーズです。
「率直に申し上げますと」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
率直な発言を求められている時は全く問題ありませんが、相手が求めていない状況で率直に発言するとトラブルになる恐れがあります。
「率直に申し上げますと」と前置きしたからといって相手が受け入れてくれるとは限らないので注意してください。
「率直に申し上げますと」を使った例文
・『率直に申し上げますと良いデザインだとは思えません』
・『率直に申し上げますと値段が高すぎます』
・『率直に申し上げますと問題は経営陣にあります』
「率直に申し上げますと」の類語や言いかえ
「言葉を濁さずに申し上げますと」「有り体に申し上げますと」「単刀直入に申し上げますと」などの言い方に置き換えられます。
まとめ
「率直に申し上げますと」は本来言うべきではない立場を超えた発言に対して用いる表現です。
タイミングを間違えると人間関係を悪化させるので注意してください。
