「相応の処分」という言葉がビジネスシーンで使われるケースは少なくありません。
できることなら自分の身に振りかかってほしくない言葉ですが、ビジネス用語の「相応の処分」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「相応の処分」とは?
「相応の処分」とは、「しでかしたことにふさわしい取り計らい」という意味で使われているビジネス表現です。
ビジネスにおいて秩序の維持はとても重要な課題です。
功績を上げた人に報酬や待遇を与えるのはもちろん、不祥事を起こした人にはそれなりの罰を持って臨まないと秩序は維持できません。
不祥事を起こした者に対する罰としての取り計らいのことを「処分」といいます。
「相応の処分」とはしでかした不祥事の程度にふさわしい納得がいく取り計らいを表す言葉です。
軽微なミスなら軽い処分、重大なミスには重い処分というのが基本的な「相応の処分」の考え方です。
処分が軽ければ反省の意識が生まれず償いになりませんが重すぎる処分は萎縮を招き士気も下げてしまいます。
誰もが納得する「相応の処分」を下すことで組織の秩序が保たれます。
「相応の処分」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
どの程度かふさわしい取り計らいなのか、意識が共有できていないと「相応の処分」を実現するのは困難です。
ある人にとっては重い処分でも別の人にとっては軽く思われることも少なくありません。
ただの処罰感情ではなく社員教育や再発防止といった観点からも取り組むことが重要です。
「相応の処分」を使った例文
・『けじめとして相応の処分を下さなければならない』
・『減給1ヶ月は相応の処分と言えるだろう』
・『相応の処分が下されなかったせいで社員の不満は高まる一方だ』
「相応の処分」の類語や言いかえ
対応としての正しさを重視するなら「適切な措置」「厳正な対処」といった表現が使えます。
「納得のいく処分」「ふさわしい処分」などとも言い換えられます。
まとめ
「相応の処分」はあいまいさを含む表現です。
人によって受け止め方にばらつきが出るので注意しましょう。
