「あらん限り」はやや時代がかった言い回しですが今でも現役で使われています。
ビジネスの世界でも使われている「あらん限り」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「あらん限り」とは?
「あらん限り」とは、「少しも残すところなくあるだけ全部」という意味で使われているビジネス表現です。
存在する限界まで全てを指す意味で使います。
存在することを意味する「ある」に推量や婉曲を意味する「む」と限界までを表す「限り」が付いた言葉で、物事の程度において余裕が全くなく限界一杯であることを示します。
意味をそのまま解釈すると「あるであろう限り」となりますが、これは数値で測れないものを対象に用いることが多いのであまり重要視する必要はありません。
「できるだけ」あるいは「出せるだけ」など厳密な意味で限界を表しているのではなく、出そうと思って出せる限界のニュアンスが含まれています。
「あらん限り」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
これ以上ないほどの限界までを表す言葉なので余裕がある時は使えません。
これでダメだったら後がないくらいの覚悟に対して使う表現なのでタイミングを間違えないでください。
「あらん限り」を使った例文
・『あらん限りの力を振り絞って死闘を繰り広げる』
・『誰かに気づいてもらうためあらん限りの声で叫んだ』
・『何としても名画を落札するためあらん限りの資金を注ぎ込むつもりだ』
「あらん限り」の類語や言いかえ
「できる限り」「やれる限り」は同じような意味で広く使われている表現です。
物質的に存在しているものの限界を示す場合は「ある限り」という言い方を使います。
「ありったけ」「持てる全て」「100パーセント」「出し惜しみせず」「限界まで」「全身全霊」「精根尽き果てるまで」「死ぬ気で」なども似たような意味合いで使われています。
まとめ
「あらん限り」は言い回しこそ古いものの今でも広く使われている表現です。
難しい意味ではないので正しく理解して使いこなしましょう。