電話の対応の中でも頻繁に使われるのが「ありがたく承りました」というフレーズです。
これによって丁寧な応対が可能ですが、その読み方や意味を間違いやすいところもあります。
ありがたく賜りましたの使い方などを確かめてみてください。
「ありがたく承りました」とは?
相手からお話をされたことに対して感謝の気持を表明しながら、引き受けたり了解したことを伝える表現です。
「ありがたく承りました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
来訪した顧客や電話の相手から、提案や相談や苦情などを受ける機会があります。
その話をちゃんと引き受けたことを相手に伝えるにあたって、「ありがたく承りました」と言うのが通例です。
これにより相手に感謝をしながら、きちんと話は聞いたことをアピールできるでしょう。
これを用いる場合、相手の話は引き受けたけれど、一旦保留して話し合いの末、対応を決定することになります。
相手からの言葉は「貴重なご意見」などと相応しい表現をして、前に述べておくことが可能です。
ただ「承り」は「うけたまわる」ですが、やや難読になる可能性があるので気をつけてください。
平仮名とすると読みづらくなる可能性がありますので、振り仮名を付けるなどの対策も考えられます。
「ありがたく承りました」を使った例文
・『お客様の貴重なご意見、ありがたく承りました』
・『心からの激励の言葉、ありがたく承りました』
「ありがたく承りました」の類語や言い替え
「ありがたくお受けいたしました」は、相手からのお話を受けたことに、感謝と敬意を込めて伝える表現です。
「ありがたく承知しました」は、聞いて引き受ける意味の「承知」を用いて、上と同じ意味にしています。
「謹んでお受けいたしました」は、かしこまって話を受けたとの、丁寧な表現です。
「謹んで承知いたしました」についても、かしこまって聞いて引き受けたことを、敬意を込めて表しています。
「恐れながら承りました」とすると、無礼で恐縮ながらも引き受けたとの意味で、非常にうやうやしい印象です。
「かしこまりました」は、理解をしたことを伝える言い方となります。
まとめ
相手からの何かのお話をされたことに、感謝しつつ引き受けたと伝える時、「ありがたく承りました」を使うことができるでしょう。
そして相手の話を引き受けた上で、対応を協議して結論を導くことになります。
「承知」を用いるなど、別の言い方も考えてみるのが良いでしょう。