この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「ありていに申しますと」について、その意味や使い方や言い換え表現などを徹底解説します。
「ありていに申しますと」とは?
「ありていに申しますと」のフレーズにおける「ありてい」の漢字表記は「有り体」で、「あるがまま」との意味の言葉です。
「ありてい」は「ある」に、「外観から認識できること」を意味する「体=てい」が付けられた表現なので、先の意味となるのです。
また、「申します」は「言う、述べる」の謙譲語である「申す」に、丁寧語の「ます」が付けられた表現です。
したがって「ありていに申しますと」のフレーズは「あるがままに言うと」の敬語表現となります。
「ありていに申しますと」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ありていに申しますと」のフレーズは、言いにくいことを包み隠さず言うとの意味で、言いにくいことを言う際に、その前置きとしてよく使われる表現です。
このフレーズは、例えば新しく取り引きを要望している会社の事前審査の結果、取り引きできないと判断された場合に、「ありていに申しますと、御社の経営状況が思わしくなく、弊社の取引条件に合致しないため、今回の取り引きは見合わせていただきます」等と使われます。
また、社内で昇進の議論をする場面で、「ありていに申しますと、彼は仕事はそこそこできるが人望が全くないので課長に推薦はできません」等と使われることもあります。
「ありていに申しますと」を使った例文
・『ありていに申しますと、御社との取り引きはいたしかねます』
・『ありていに申しますと、彼は独善的で協調性もないので、プロジェクトメンバーには向きません』
「ありていに申しますと」の類語や言い換え
「ありていに申しますと」のフレーズは、一般的な表現では「ありていに言えば」、また仲間内でのざっくばらんな表現としては「ぶちゃけ言えば」等と言い換えることができます。
また逆に、このフレーズの敬意をより高めた表現としては「ありていに申し上げますと」と言い換えることができます。
まとめ
「ありていに申しますと」のフレーズは「あるがままに言うと」の敬語表現です。
言いにくいことを包み隠さず述べる際に、その前置きとしてよく使われるフレーズです。