ここでは「いかがでしたでしょうか」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「いかがでしたでしょうか」とは?
「いかがでしたでしょうか」は、文章で公開される記事の最後のまとめを述べる時に用いられる常套句となっています。
そこまでの文章を総括する内容をこの後に続けるために使う表現となっており、この後にそのまとめが続きます。
ネット上のブログ記事ではおなじみですが、他にもそれまでの内容に対して相手の感想を求める時に用いることができ、このように使うことでそれを聞きたいという解釈になります。
その場合には文章とは限らず、口語で伝えた内容に対し、同じく口語でこのように伝えてそれを問うという用い方をすることも多く、ビジネスシーンではプレゼンテーションなどの際の最後にこう使ってその反応を見るという使い方もされています。
「いかがでしたでしょうか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「いかがでしたでしょうか」は、一見では特におかしく見えないかも知れませんが、実は二重敬語となる使い方のため、日本語として間違っています。
「でした」と「でしょうか」と続けている部分がそれに当たり、このままでも意味こそ通じるものの、できれば正しい表現で使うべきです。
この手の二重敬語になる表現は他にも多く、その中には見た目からおかしいものも多いですが、この「いかがでしたでしょうか」はそうとは見えない表現のため、見過ごされているケースも多々見掛けます。
しかし、ネット上の記事のまとめで用いられるくらいであればいいですが、ビジネスシーンでこのまま使っては恥をかいてしまう場合もあるため、以下で挙げる正しい表現を是非覚えておいてください。
「いかがでしたでしょうか」の正しい敬語表現
「いかがでしたでしょうか」を二重敬語ではない正しい形にすると、「いかがでしたか」となります。
元の形に比べてシンプルに見えるかもしれませんが、これで十分に丁寧な表現になっており、ビジネスシーンでも問題なく使うことができます。
そして、もう1つの表現として「いかがでしょうか」としてもよく、こちらはややカジュアル寄りになりますが、それまでの内容への相手からの感想を聞きたいという場合によく用いられている口語向けの表現です。
以下の例文では、正しい形であるこの2つを使って挙げていきます。
「いかがでしたでしょうか」を使った例文
・『説明は以上になりますが、いかがでしたか』
・『こちらの商品はこのような性能となっておりますが、いかがでしょうか』
まとめ
「いかがでしたでしょうか」は、そのままでは少々おかしい表現になってしまうので、正しい表現として挙げた2つのいずれかの形で使ってください。
この後にそれまでの流れを汲むまとめを述べたり、それについての相手の感想を求めて使われます。