ビジネスにおいては、上司から同僚、そして取引相手とどう信頼関係を構築していくかが重要なことは言うまでもありません。
「いつも頼りにしております」というフレーズも、そのような中で使用されるフレーズであり、これより解説していきます。
「いつも頼りにしております」とは?
「便りにして」とは、「頼りにする」の連用形「便りにし」に、接続助詞「て」が付いた形です。
「頼りにする」とは、「困った時には助けてもらえるものと相手を信頼する」という意味です。
一方、「おります」は、「いる」の謙譲語である「おる」の連用形「おり」に、丁寧表現の助動詞「ます」が付いた形です。
いわゆる丁重表現と呼ばれるもので、強い丁寧表現とも捉えられ、話の聞き手に対して敬意を表すためのフレーズです。
今回は「しております」という形になっていますが、それは「しています」の強い丁寧な表現と考えれば良いでしょう。
以上のことから、このフレーズは「いつも信頼しています」ということを、聞き手に配慮して伝えているものとわかります。
「いつも頼りにしております」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
相手に対し、自分が信頼していることを伝えるために用いるフレーズというのが、基本的な使用方法です。
ただ、本音として伝える場合もあれば、相手を持ち上げるために社交辞令として使用する場合もあるので、場合によっては挨拶程度の意味しかないこともあり得ます。
具体的な使用例としては、「いつも頼りにしておりますので、これからもよろしくお願いいたします」といった表現があり得るでしょう。
「いつも頼りにしております」を使った例文
それでは、上記以外に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『部長は冷静沈着な方なので、いつも頼りにしております』
・『私自身が不甲斐ないこともあり、いつも頼りにしております』
「いつも頼りにしております」の言い替え
「いつも」と「頼りにして」をどう言い替えるかがポイントとなります。
・「常日頃より信頼しております」
「いつも」を「常日頃」「つねひごろ」と言い替え、「頼りにする」はシンプルに「信頼する」で言い替えています。
・「なにかと心強く感じております」
「なにかと」は「色々」という意味で、「いつも」という時間的な角度とは違う物的な捉え方で代用しています。
また、「心強い」とは「安心出来る」という意味であり、「信頼している」ことの言い替えになります。
まとめ
「いつも頼りにしております」とは、相手を信頼していることを伝え、良い関係を構築するためのフレーズです。
真意を伝える表現としても、単なる社交辞令の表現としても使用出来ます。