「おありにならない」というビジネス用語の「意味・使い方・正しい文章表現・例文・類語や言い替え」を分かりやすく解説していきます。
「おありにならない」とは?
「おありにならない」とは、「ない・ないです・持っていない」の敬語表現です。
「おあり」は日常ではあまり使われない言葉ですが、「あり(有り)」に尊敬の意味を持つ接頭語「お(御)」をつけた尊敬語です。
「おありにならない」は尊敬語なので「自分が何かを持っていないの意味」では使わず、「相手が何かを持っていないの意味」で使う敬語表現になっています。
「おありにならない」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「おありにならない」のビジネス用語は、「相手が時間・金銭・資格・モノなどを持っていない場合」に使うという使い方になります。
ただし「おありにならない」はビジネスメールの書き言葉でも会話の話し言葉でもめったに使う機会がない言葉です。
使う場合には、「おありにならないのであれば」というような仮定の意味で使われることが多いです。
使うときの注意点は、「“おありにならない”は間違いではないが日本語としては不自然な敬語表現の語感があるため、“お持ちでない”などに言い替えて使ったほうが自然な敬語になる」ということです。
「おありにならない」の正しい文章表現
「おありにならない」をより自然な言葉遣いの文章表現に書き換えると、「お持ちでない・持っていらっしゃらない」になります。
「おありにならない」を使った例文
・『今、お手元に代金がおありにならないのでしたら後日のお支払いでも構いません』
・『お時間がおありにならないのであれば、改めて伺わせていただきます』
・『入館許可証がおありにならないのでしたら、このビジネスビルには入ることができません』
「おありにならない」の類語や言い替え
「おありにならない」の類語・言い替えの表現を紹介します。
・『お持ちでない』
・『持っていらっしゃらない』
・『お手元にない』
・『持っていない』
・『存在しない』
「おありにならない」を「相手が持っていない」の意味を持つより自然なニュアンスの敬語表現に言い替えると、「お持ちでない・持っていらっしゃらない」になります。
「お手元にない」という類語でも、「おありにならない」とほとんど同じ意味合いを伝えることができます。
敬語ではない類語としては、「持っていない・存在しない」を挙げられます。
まとめ
「おありにならない」というビジネス用語について詳しく解説しましたがいかがでしたか。
「おありにならない」の意味・使い方・例文・類語や言い替えを知りたいときは、この記事の解説内容を参考にしてみてください。