この記事では、「お伺いするかと思いますが」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「お伺いするかと思いますが」とは?
「お伺いするかと思いますが」は、相手のいるところまで訪ねていく予定であると伝える丁寧な表現です。
「お伺い+する+か+と+思います+が」で成り立っている語で、「お伺い」の「お」は謙譲語の接頭辞、「伺う」は「訪問する」の謙譲語、「する」は動作を表す動詞、「か」は疑問の終助詞、「と」は接続助詞、「思います」は動詞「思う」の連用形「思い」に、丁寧語「ます」が付いた語、「が」は逆接の接続助詞、全体で「訪問するかと思うが」の敬語表現になります。
「伺う」は「聞く・尋ねる・訪問する」の謙譲語ですが、「思います」が付く場合、「訪問する」として使われることがほとんどです。
「お伺いするかと思いますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お伺いするかと思いますが」は、これから相手のいるところまで行く予定がある時、誰か使いの者を活かせる場合などに使われます。
疑問や逆接の助詞を使うことで、「訪ねていく」という意味をやわらげています。
「思いますが」が付いていますが、こちらも意味をやわらげる語で、心で思うだけではなく、実現することを表しています。
「お伺いするかと思いますが」の正しい敬語表現
「お伺いするかと思いますが」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『伺う所存でございますが』
「伺う」は謙譲語ですので、謙譲語の接頭辞「お」を付けるは二重敬語になります。
ただし、「お伺いを立てる」など、習慣的に使われていますので、必ずしも間違いとは言えません。
「所存」は「心に思うところ」という意味、「ございます」は動詞「ある」の丁寧語「ござる」の連用形に、丁寧語「ます」が付いた「ござります」の音変化、全体で「訪問しようと心に思うところがある」の敬語表現です。
「お伺いするかと思いますが」を使った例文
「お伺いするかと思いますが」を使った例文は以下の通りです。
『15時にお伺するかと思いますが、ご対応のほどよろしくお願いいたします』
打ち合わせや挨拶などで、時間を決めて訪問するので会って欲しいとお願いしています。
『弊社の〇〇という者がお伺いするかと思いますが、よろしくお願いいたします』
品物の受け取りや、受け渡しなどで、単発のメッセンジャーを訪問させることを伝えています。
「お伺いするかと思いますが」の類語や言い替え
「お伺いするかと思いますが」の類語や言い替えは以下の通りです。
『そちらへ参るかと思いますが』
「参る」は「行く」の謙譲語で、行く先方を敬う意味があります。
『お邪魔するかと思いますが』
「お邪魔」の「お」は謙譲語の接頭辞、「邪魔」は「仏教用語で、修行の妨げをする悪魔」から転じて「妨げること」、「訪問すること」という意味で使われています。
まとめ
今回は「お伺いするかと思いますが」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。