この記事では、「お元気でお過ごしください」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「お元気でお過ごしください」とは?
「お元気でお過ごしください」は、普段あまり会えない人への挨拶として結びに述べる丁寧な表現です。
「お元気+で+お過ごし+ください」で成り立っている語で、「お元気」の「お」は美化語の接頭辞、「元気」は「体の調子がよく、健康であること」という意味、「で」は接続助詞、「お過ごし」の「お」は尊敬語の接頭辞、「過ごし」は動詞「過ごす」の連用形で「月日を送る」「暮らす」という意味、「ください」は「くれ」の尊敬語、全体で「健康で調子よく月日を送ってくれ」の敬語表現になります。
「お元気でお過ごしください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お元気でお過ごしください」は、年賀状や暑中見舞いや、しばらく会えなくなる人への挨拶状などの結びの言葉として使われます。
職場ですぐに会える人に使うと不自然です。
また、病気で療養中の人に送ると失礼になりますので注意しましょう。
やや口語的な表現ですので、目上の人や社外の人にはより丁寧に言い換えましょう。
「お元気でお過ごしください」の正しい敬語表現
「お元気でお過ごしください」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『ご健勝をお祈り申し上げます』
「ご健勝」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「健勝」は「健康で元気なこと」という意味、「お祈り申し上げます」の「祈り」は動詞「祈る」の連用形で「心から願う」という意味、「申し上げます」は「申し上げる」の丁寧語、「お・ご(自分の行為)申し上げる」で「行為の対象を敬う意」になります。
「お元気でお過ごしください」を使った例文
「お元気でお過ごしください」を使った例文は以下の通りです。
『厳しい暑さが続きますので、どうぞお元気でお過ごしください』
暑中見舞い・残暑見舞いに使われる表現です。
『今年一年、皆さまどうぞお元気でお過ごしください』
大勢の人に対して、年始の挨拶を述べる時に使われます。
「お元気でお過ごしください」の類語や言い替え
「お元気でお過ごしください」の類語や言い替えは以下の通りです。
『お身体を大切になさってください』
「自分の体をいたわってくれ」という意味の敬語表現です。
『お健やかにお過ごしくださいませ』
「お健やか」の「お」は美化語の接頭辞、「健やか」は「心身共に健康な様子」という意味、「ませ」は「丁寧の気持ちを込めて、相手にある動作を要求する意を表す語」です。
『ご自愛ください』
「ご自愛」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「自愛」は「自分の健康状態に気をつけること」という意味です。
まとめ
今回は「お元気でお過ごしください」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。