使い方が難しい表現があると、戸惑うものです。
「お取り込み中」の正しい使い方と例文、似ている言い方をマスターしておきましょう。
「お取り込み中」とは?
この場合の「お取り込み中」は、相手が取り込んでいることをいいます。
取り込むとは慌ただしく、複数の用件をこなしている多忙な状態をいいます。
「中」は、そのような最中であることを示しています。
そのため「お取り込み中」で「非常にお忙しい時に」という、謙遜した意味が込められています。
忙しそうな方に声をかけてしまった時の、お詫びのひと言です。
「お取り込み中」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
ガスや電気の点検でお客さま宅を伺ったものの、あいにくご主人が近所の方と世間話をされていることがあります。
唐突に「すみません」と話しかけるのは野暮なので、代わりに用いられているのが「お取り込み中」という言い方です。
他の用事があって忙しい時に、間に割って入る時に用いられています。
業務上声をかけなければいけないシーンで、使われているので覚えておきましょう。
一方で「お取り込み中」は場面によっては、ふさわしくないことも。
明らかに相手が暇そうな時に用いるのは、皮肉っぽく聞こえます。
目と耳でよく状況を確かめてから、使用していきましょう。
「お取り込み中」を使った例文
・『お取り込み中のところ、失礼いたします。ガスの点検で参りました』
・『お取り込み中にすみません。道を教えて欲しいのですが』
「お取り込み中」の類語や言い替え
似ている言葉に「取り込んでいて」があります。
「少々取り込んでいて、申し訳ありません」とバタバタしている状況を詫びる言い方です。
言い替えに「お忙しいところ、失礼いたします」があります。
まとめ
「お取り込み中」のビジネス風の言い方について学びました。
適切なビジネス敬語を知っていると、自信をもって周囲の方とやり取りできます。
敬語力を鍛えて、日々を軽快に進めていきましょう。