この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「お取引したいと存じます」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「お取引したいと存じます」とは?
「お取引したいと存じます」のフレーズにおける「お取引」は「物品の売買」等を意味する「取引」に、相手の方に敬意を表す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。
また、次の「したい」は願望を表す言葉です。
そして、最後の「存じます」は、「思う、考える」の謙譲語の「存じる」に、丁寧語の「ます」が付けられた表現です。
したがって「お取引したいと存じます」のフレーズは、「物品の売買をしたいと思う」との意味の敬語表現となります。
「お取引したいと存じます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お取引したいと存じます」のフレーズは、先に説明した通り、取り引きをしたいとの意味の、丁寧な敬語表現です。
しかし、内容的には一方的に「取引したいと思う」と表明しているだけで、相手の方に対して丁重にお願いする表現とは言えません。
したがって、初めて売り手側が買い手側に取引の商談をお願いする場合のメール等で使うには適切とは言えません。
初めて取引の商談をお願いする場合には、「〇〇会社の??と申します。
突然のメールで失礼いたします。
新規のお取引をお願いいたしたく、商談の機会をいただければと存じます」等と、丁重にお願いするフレーズを使うべきと言えます。
したがって、このフレーズは相手の会社と取引を行った経験のある買い手側が、売り手側の値段や納期や対応姿勢に満足し、これからも取引の継続をしたいとお願いする場合に、「この度はお世話になりありがとうございました。
今後も継続的に貴社とお取引したいと存じます。」等と使われるフレーズだと言えます。
「お取引したいと存じます」を使った例文
・『今回は無理な価格に応じていただき、ありがとうございました。今後も継続的にお取引したいと存じます。』
・『この度はありがとうございました。是非これからも貴社とお取引したいと存じます。』
「お取引したいと存じます」の類語や言い換え
「お取引したいと存じます」のフレーズは、「お取引いたしたく存じます」や「お取引願いたく存じます」等と言い換えることができます。
まとめ
「お取引したいと存じます」のフレーズは、「物品の売買をしたいと思う」との意味の敬語表現です。
このフレーズには、一方的に「取引したい」と表明しているニュアンスがあるため、初めて取引の商談をお願いする場合には不適切で、一度取引をした後に、継続的に取引をお願いする場合に使われるフレーズと言えます。