ここでは「お口に合うかどうか分かりませんが」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「お口に合うかどうか分かりませんが」とは?
「お口に合うかどうか分かりませんが」は、このように使う相手に対して食事を提供する時に使われる表現になります。
このように使う意味は2つあり、1つは相手の嗜好が分からないためにこのように伝えておくといった解釈で、もう1つは大したものではないと謙るためです。
「お口に合うかどうか分かりませんが、お食事をご用意させていただきました」のような使い方になる表現で、「お口に合うか」としていることから、食べ物以外の提供時に使うことはできません。
食べ物であれば会食の類いだけでなく、ちょっとしたおみやげ物を渡すような場合にも使うことができます。
ビジネスシーンではこちら側が用意する会食時や、打ち合わせ中にお菓子を出すような場合によく用いられており、このように先に伝えておけば、よほどのものを出さない限り、失礼になることはないでしょう。
「お口に合うかどうか分かりませんが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「お口に合うかどうか分かりませんが」は、相手に何かしらの食べ物を出す場合に礼儀として使われる表現です。
よって、それが相手の好物だと分かっているような時でも使うことがあり、特におかしい用い方でもありません。
ビジネスだけでなく、プライベートでもそれほど親しくない人などを招いた場合にこのように使うことがあり、この時にも1つの礼儀として用いていると考えていいでしょう。
食べ物を提供すると同時に口語で直接相手に対して使うことが多い表現ですが、文章で「当日はお口に合うかどうか分かりませんが、お食事をご用意しております」などと使うこともできます。
「お口に合うかどうか分かりませんが」を使った例文
・『お口に合うかどうか分かりませんが、どうぞお召し上がりください』
・『○○に行って参りましたので、お口に合うかどうか分かりませんが、そちらのおみやげになります』
「お口に合うかどうか分かりませんが」の類語や言い替え
・『粗食ではありますが』
粗末な食事ですがといった意味になり、こちら側が用意した食事を提供するような際に謙譲表現として用いられます。
「お口に合うかどうか分かりませんが」とは違って食べ物全般に使える訳ではなく、提供するものが食事に限られる表現です。
まとめ
「お口に合うかどうか分かりませんが」は、食べ物を提供する際に相手の嗜好が分からないため、または謙って使われる表現です。
どちらの意味も込めて用いられることが多く、このように使うのが1つの礼儀となります。