この記事では、「お叱りを受けてしまいました」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「お叱りを受けてしまいました」とは?
「お叱りを受けてしまいました」は、自分達の至らない点について、相手から咎められてしまったことを伝える丁寧な表現です。
「お叱り+を+受けて+しまい+ました」で成り立っている語で、「お叱り」の「お」は尊敬語の接頭辞「叱り」は動詞「叱る」の連用形が名詞化した語で「目下の者のよくない点などを指摘して、強くとがめる」という意味、「を」は接続助詞、「受けて」は動詞「受ける」の連用形「受け」+接続助詞「て」で「こうむって」という意味、「しまい」は動詞「仕舞う」の連用形で、「動詞の連用形+て」に付き「そのつもりでないのに、ある事態が実現すること」という意味、「ました」は丁寧語「ます」の過去形、全体で「そのつもりがないのに、上の立場の人から、強くとがめをこうむった」の敬語表現になります。
「お叱りを受けてしまいました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お叱りを受けてしまいました」は、顧客や上司など、絶対的に上の立場の人から、自分達のミスや不備な点について咎められることに使われます。
たとえ耳痛いことでも、ビジネスチャンスとして前向きにとらえる様にしましょう。
丁寧な表現ですが、「しまいました」は「そのつもりがないのに」と、まるで相手が悪い様なニュアンスになりますので、社内のごく親しい人にのみ使う様にして、目上の人や社外の人には言い換えた方が良いでしょう。
「お叱りを受けてしまいました」の正しい敬語表現
「お叱りを受けてしまいました」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『ご叱責を賜りました』
「ご叱責」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「叱責」は「他人の失敗などをしかりとがめること」という意味、「賜り」は動詞「賜る」の連用形で、「目上の人からもらうこと」の謙譲語です。
「お叱りを受けてしまいました」を使った例文
「お叱りを受けてしまいました」を使った例文は以下の通りです。
『連絡ミスがあったことについて、お叱りを受けてしまいました』
自分、または部署の誰かが連絡ミスをしたことについて、相手から怒られたことを表しています。
『お名前を間違えたことについて、お叱りを受けてしまいました』
営業が取引先の人の名前を間違えてしまい、相手が怒っていることを表しています。
「お叱りを受けてしまいました」の類語や言い替え
「お叱りを受けてしまいました」の類語や言い替えは以下の通りです。
『お叱りを頂戴しました』
「頂戴」は「もらうこと・もらって飲食することをへりくだっていう語」です。
『厳しくご指摘いただきました』
「お・ご〜いただく」でひとつの敬語表現、「指摘」は「大切な点・注意すべき点・欠点・過失などを具体的に取り上げて言うこと」という意味、「厳しく」が付いていることで、相手が怒っている様子を表しています。
『厳しくご注意いただきました』
「お・ご〜いただく」でひとつの敬語表現、「注意」は「気をつけるように傍らから言うこと」で、こちらも「厳しく」が付いていますので、相手が怒っている様子を表しています。
まとめ
今回は「お叱りを受けてしまいました」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。