「お変わりなくお過ごしでしょうか」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「お変わりなくお過ごしでしょうか」とは?
このフレーズは、「大きな変化などもなくお元気で暮らしていますか」といった意味合いの言葉を丁寧に表現した言いまわしです。
「お変わり」は動詞「変わる」の連用形に尊敬を表わす「お」をつけた美化語です。
美化語にすることによって、相手が日々暮らしていることを敬った表現にしています。
「お変わり」の対象が健康面はもちろん、仕事や家庭、趣味といったことまで含まれ、人によって様々です。
健康面であれば「お元気ですか」といったお意味合いになり、仕事面であれば「お仕事は順調ですか」といった意味合いになります。
いづれにしてもネガティブな状況になっていないかを気遣うニュアンスとなります。
また、「でしょうか」は「だろうか」を丁寧に表現した言いまわしで、不確実なものを問う意となります。
「お変わりなくお過ごしでしょうか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズを使う相手や場面は様々ですが、基本的に長らく会っていない人と挨拶を交わす際に使う表現です。
このフレーズを挨拶代わりに使うことで、以降の会話をスムーズに広げるきっかけとなるでしょう。
よって、頻繁にあっている人に使うと何か不自然で却って気まずくなる恐れもありますので、相手と会っていない期間や相手との関係性を考慮してこのフレーズを使うかどうか判断してください。
なお、当然ですが、初対面の人には使用しません。
さらに会話だけでなく、手紙やメールなどでも同様に冒頭のあいさつで使用すると、相手を気遣いながら違和感なくスムーズに本文につながるでしょう。
「お変わりなくお過ごしでしょうか」を使った例文
・『日々寒くなってきましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか』
「お変わりなくお過ごしでしょうか」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
言葉の言い替えというよりは相手と親しい間柄であるとか、相手が目上の人であるといったように相手との関係性によって表現や言いまわしが変化する事例です。
・『お元気ですか』
・『お久しぶりです』
・『お元気でいらっしゃいますか』
・『お変わりありませんか』
・『お元気にてお過ごしでしょうか』
・『お変わりなくお過ごしのことと存じます』
まとめ
このフレーズは私的な場合でも公的な場合でも大抵の場合は相手とコミュニケーションをとるための挨拶のきっかけにすることが多い言いまわしです。
よって、相手からの大抵の回答である「おかげさまで」も社交辞令だと理解の上で受けましょう。
