正しい使い方か間違っている言い方か、確認したくなる日本語もあるものです。
「お変わりなくご壮健のことと」の適切な表現について学んでいきましょう。
「お変わりなくご壮健のことと」とは?
この場合の「お変わりなく」とは以前と比べて変わったことがないことを、あらわす言い方です。
また「ご壮健」は達者でいること、心身が健やかで明るいことを示します。
そのため「お変わりなくご壮健のことと」で「以前と変わらずお元気でお過ごしのことと」と解釈できます。
「お変わりなくご壮健のことと」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
指導教官として細やかなアドバイスをしてくれた方に、近況をお知らせしたい時があります。
またお世話になった方に年賀状を送る時に、明るい言い回しを選びたいことも。
こうした時のあいさつ文に使えるのが「お変わりなくご壮健のことと」にあたります。
相手の健やかな状態をこちらも喜んでいる時に使えるので、各種のあいさつ文で用いるといいでしょう。
一方で病気や怪我をされたばかりの方に「お変わりなく」と畳みかけるのは、いじわるに見えます。
何もないことを喜ぶ言い回しなので、アクシデントや不祥事に悩んでいる方に、わざわざ用いないようにしましょう。
相手もこちらも楽しい気持ちになれる、前向きな敬語を見つけてください。
「お変わりなくご壮健のことと」を使った例文
・『お変わりなくご壮健のことと、お慶び申し上げます』
・『お変わりなくご壮健のことと存じます』
「お変わりなくご壮健のことと」の類語や言い替え
似ている言葉に「ご壮健で何よりです」があります。
「お元気そうで良かったです」と解釈でき、年配の方の若々しいお姿を見て、勇気づけられた時に使われています。
言い替えに「ご健勝のことと」や「ご清祥のことと」があります。
まとめ
「お変わりなくご壮健のことと」を解説しました。
「ご壮健」にまつわる言葉を知っていると、いざという時の挨拶文を短時間でつくっていけます。
敬語の達人になって、日々の業務に役立ててください。