この記事では、「お忙しいかったでしょう」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「お忙しいかったでしょう」とは?
「お忙しいかったでしょう」は、相手が仕事に追われて時間に余裕がなかったことへの気配りを伝える表現です。
「お忙しいかった+でしょう」で成り立っている語で、「お忙しいかった」の「お」は尊敬語の接頭辞、「忙しいかった」は「忙しい」の連用形「忙しかっ」+過去の助動詞「た」ので「忙しかった」の誤用、「多くの用事に追われて暇がなかった」という意味、「でしょう」は丁寧語「です」の未然形「でしょ」に、推量の意味の「う」、全体で「多くの用事に追われて暇がなかっただろう」の敬語表現になります。
「お忙しいかったでしょう」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「お忙しいかったでしょう」は、相手の仕事が繁忙期や、休み明け、トラブルへの対応などで、通常よりもすることが多く、暇がない状態を気遣って使われます。
過去の助動詞「た」が付いているので既に忙しい状態が終わったことを表しています。
敬語表現ですのでこのまま使えますが、「お忙しいかった」は誤用で、「お忙しかった」に直す必要があります。
また、「忙しい」には敬語の言い換えもありますので、覚えておくと良いでしょう。
「お忙しいかったでしょう」の正しい文章表現
「お忙しいかったでしょう」の正しい文章表現は以下の通りです。
・『さぞご多忙であったことと存じます』
「さぞ」は「他人の経験に共感したりする意の語」、「ご多忙」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「多忙」は「用事が多いこと」、「存じます」は動詞「思う」の謙譲語「存ずる」の連用形「存じ」に、丁寧語「ます」が付いた語、全体で「きっと忙しかったことと思う」の敬語表現になります。
「お忙しいかったでしょう」を使った例文
「お忙しいかったでしょう」を使った例文は以下の通りです。
・『月次と年次の決算が重なってお忙しかったでしょう』
・『GW中はインバウンド効果でお忙しかったでしょう』
・『新しいシステムを導入されたとことで、お忙しかったでしょう』
「お忙しいかったでしょう」の類語や言い替え
「お忙しいかったでしょう」の類語や言い替えは以下の通りです。
・『さぞお忙しかったことと存じます』
・『ご多用のご様子お察しいたします』
・『大変なご活躍でお疲れのことと存じます』
まとめ
今回は「お忙しいかったでしょう」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。
