人に何かを頼む場合には、「お手配くださいませ」という表現がよく聞かれます。
しかしこのフレーズは男性が使うには違和感を感じてしまうものです。
お手配くださいませはどのように使うべきか、何に気をつけるべきかなどを確かめてみましょう。
「お手配くださいませ」とは?
仕事の準備を行ったり段取りを付ける意味がある「手配」を用いて、相手に行動をお願いする丁寧な表現です。
「お手配くださいませ」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
業務を進行するためには、取引先や同僚などの人が準備を行ったり、物事の段取りを付けていく必要があります。
それを相手にお願いする時に「お手配くださいませ」を使うことが可能です。
この時に手配するものの種類としては、商品発送の手配、タクシーを呼ぶ手配、チケット購入の手配などがあります。
これを対面やメールなどで用いる場合には、いったい何を手配すべきなのかについて、前置きすることが必要です。
ただしこれは基本的に女性語であり、女性従業員が口にすることはあっても、男性が使うことははばかられることには留意すべきでしょう。
これを使うと、上から目線な印象になることにも注意が必要です。
また「お手配」は丁寧語ではありますが相手に対しての尊敬の念はこもっていないので、言い換えが必要かも知れません。
「お手配くださいませ」を使った例文
・『ご注文を受けましたので、チケットの発送をお手配くださいませ』
・『お客様からのご要望がありますので、本日中にお手配くださいませ』
「お手配くださいませ」の類語や言い替え
尊敬語の言い回しとなる「ご手配」としたほうが、適切となる場合があるでしょう。
「ご手配いただければ幸いです」は、もらうの謙譲語「いただく」を用いて、手配してもらえたらありがたいことを伝える表現です。
「ご手配お願いいたします」は、相手に依頼することについて、丁寧に述べる言い方となります。
「ご手配くださいますようお願いいたします」は、相手にやってもらうように頼む時の非常に丁寧な表現です。
また手配の部分については、「準備」「用意」などに置き換えることもできます。
まとめ
相手に準備などの行動を頼むにあたって、「お手配くださいませ」を用いるのでした。
ただしこれは女性語であり、上から目線な印象にもなるので注意が必要です。
また丁寧に言うなら尊敬語の「ご手配」の形にして、丁寧な言い方を心がけてみてください。