「お過ごしくださいませ」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「お過ごしくださいませ」とは? ビジネス用語

この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「お過ごしくださいませ」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。

「お過ごしくださいませ」とは?

「お過ごしくださいませ」における「お過ごし」は、「月日を送ること、暮らすこと」を意味する「過ごす」の連用形である「過ごし」に、相手の方に敬意を示す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。

次の「くださいませ」は動詞「くれる」の命令形「くれ」の丁寧語である「ください」に、丁寧に相手の方に何かをしてほしいと要望する表現の「ませ」が付けられたものです。

「ください」は敬語ですが、そのベースの言葉が「くれ」との命令言葉で、そうしても強制的なニュアンスのある表現です。

それを和らげるために「ませ」の言葉が、しばしば添えられるのです。

したがって「お過ごしくださいませ」「月日を送ってほしい、暮らしてほしい」と願う敬語表現となります。


「お過ごしくださいませ」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点

「お過ごしくださいませ」のフレーズは、手紙やメールの書き言葉でも使われますし、会話でも使われるフレーズです。

文書では、暑中見舞いや寒中見舞いの最後や、手紙の最後で、相手の方の体調等を気遣う文章でよく使われます。

例えば、暑中見舞いでは「まだまだ猛暑が続きますが、熱中症には十分に気を付けてお過ごしくださいませ」や、寒中見舞いでは「ご自愛の上、お過ごしくださいませ」等と使われます。

また、口頭で使われる例としては、宿泊施設では部屋係の人が、宿泊者を部屋に案内した後、「どうぞごゆっくりお過ごしくださいませ」と使うこともあります。

最後に「ませ」を付けた「〜くださいませ」の表現は、口頭では男性よりも女性の方がよく使う表現だと言えます。


「お過ごしくださいませ」を使った例文

・『どうぞ体調にはくれぐれもお気を付けてお過ごしくださいませ』
・『何卒、お風邪など召されませぬようお過ごしくださいませ』
・『どうぞごゆっくりとお過ごしくださいませ』

「お過ごしくださいませ」の類語や言い換え

「過ごす」の類語としては「暮らす」が挙げられます。

したがって「お過ごしくださいませ」のフレーズは「お暮しくださいませ」と言い換えることが出来ます。

「くださいませ」の表現を、「いただく」を使った表現に換えて、「お過ごしいただきますよう」「お過ごしいただければと存じます」等と言い換えることも可能です。

まとめ

「お過ごしくださいませ」「月日を送ってほしい、暮らしてほしい」と願う敬語表現です。

暑中見舞いや寒中見舞いの最後に、相手の方の体調を気遣う文章内でよく使われるフレーズです。

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