目上の相手に対して注意しなくてはならない場面も、ビジネスシーンでは見られます。
「お間違いのないようご確認ください」もそのために使用されるフレーズであり、これより解説いたします。
「お間違いのないようご確認ください」とは?
「間違い」とは、「間違う」の連用形による名詞的使用です。
相手の間違いであるため、尊敬表現の接頭辞「お」が付いて「お間違い」となっています。
また「ないよう」とは「無いように」という意味の表現であり、「よう」は依頼や指示の際の具体的な例示に用いる言葉です。
最後の「ご確認ください」は、「ご〜ください」という尊敬表現による依頼形式となっています。
以上のことから、このフレーズは「ミスのないように確認してください」という内容の尊敬表現であることがわかります。
「お間違いのないようご確認ください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズをビジネスで使用する場合も、客や目上の相手へ「ミスのないように」注意を促すためです。
使用場面としては、「選択の必要がある場面」や「記入の必要がある場面」そして「解釈の必要がある場面」の3つに大別出来ます。
「選択の必要がある場面」とは、具体的には通販での「注文」が考えられます。
また「記入の必要がある場面」は、住所や氏名などの個人情報の「登録」が代表的なものです。
最後の「解釈の必要がある場面」とは、説明などの意図の把握の必要がある場面で、意味を取り違えることを避けるために用います。
「お間違いのないようご確認ください」を使った例文
それでは、上記の3つに該当する例文をそれぞれ挙げてみましょう。
・『ご注文商品の番号をお間違いのないようご確認ください』
「選択」時の注意です。
・『登録内容についてお間違いのないようご確認ください』
「記入」時の注意です。
・『お支払額には送料も必要となりますので、お間違いのないようご確認ください』
こちらは「解釈」時の注意です。
「お間違いのないようご確認ください」の言い替え
「間違えることがないように相手に注意を促す」意図が出せれば、言い替え表現として使用可能です。
・「お間違いにならないように、ご確認いただきたく存じます」
「お間違いになる」は「間違える」の尊敬表現であり、「ご確認いただきたく存じます」とは、「確認してもらいたいと思います」という意味の謙譲表現です。
・「お間違いを避けるため、ご確認をお願いいたします」
「ないよう」を「避けるため」、「ください」を「お願いいたします」で代用しています。
まとめ
「お間違いのないようご確認ください」とは、客や目上の相手に、ミスしないように確認を促すフレーズです。