「かかるうえは」という表現はかなり古風な言い回しですがビジネスの世界ではまだまだ現役で使われています。
年配の人がよく使う表現ですが、ビジネス用語の「かかるうえは」はどんな意味がありどのように使う言葉なのでしょうか。
「かかるうえは」とは?
「かかるうえは」とは、「このような状況になったからには」という意味で使われているビジネス表現です。
「かかるうえは」の「かかる」は「かくある」が変化したものです。
かくあるは「こうある」の古い言い方で「かかる」も同じ意味に解釈します。
「うえは」はある状況や物事が土台になっていることを前提にする表現です。
「かかるうえは」の場合は現状を土台にして物事を考え行動することを意味します。
一般的には予想外のことが起きたり予定通り進まなかったりなど追い詰められた状況においてその苦しい状況を前提に決断を下す時に使います。
「かかるうえは」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
かなり古風な言い回しなので若い世代には伝わらない可能性が高い表現です。
状況に応じて考えや行動を決定する意味で使いますが逆に考えると前から予定していた行動ではない、つまり追い詰められた結果仕方なく選んだ選択肢だというニュアンスが含まれます。
シチュエーションによっては破れかぶれで投げやりな態度だと受け止められる可能性があるので注意してください。
「かかるうえは」を使った例文
・『販促キャンペーンがことごとく失敗してしまい、かかるうえは大幅な値引きで勝負するしかありません』
・『かかるうえは責任者が自ら陣頭指揮をとるよりほかない』
・『何度修理しても一向に不具合が収まらないので、かかるうえは新品と交換してもらうしかない』
「かかるうえは」の類語や言いかえ
「こうなったからには」は平易で一般的にも使われている言い方です。
「かくなる上は」も同じ意味で使えます。
「この際」や「この機会に」などもビジネス表現として広く使われています。
まとめ
「かかるうえは」は廃れつつあるビジネス表現ですが、まだ現役で使われているので意味を知っておきましょう。