この記事では「かけていただいたことは忘れません」について解説をします。
「かけていただいたことは忘れません」とは?意味
心にとどめてくれたり、世話をしてくれたりなど、何かをしてくれたことを忘れないという意味です。
「かけ」は「かける」のことで、面倒を見る、心にとめておくという意味があります。
「いただい」は「いただく」のことで、「もらう」の謙譲語です。
「て」の後について、話し手や動作の受け手にとって利益となる事柄を他人から受ける意を表します。
「いただいた」の「た」は、動作や作用が過去に行われた意です。
「ません」は丁寧な打消しの表現です。
「かけていただいたことは忘れません」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この言葉は、話し手が誰かに何かをしてもらい、それに非常に恩を感じているときに用います。
退職をするAさんとその部下のBさんとのやり取りで説明をします。
Aさんは定年を迎えたので退職することになりました。
Aさんのもとで働いていたBさんは、いつもAさんに面倒を見てもらっていました。
わからないことがあると丁寧に教えてくれたし、悩みを聞いてくれることもありました。
これまでお世話になったことを、Aさんが退職した後もBさんは忘れません。
非常に深い感謝の気持ちを持っています。
その気持ちをBさんが表現するときに用います。
頻繁に使っていると大げさな印象を与えてしまい、また「本当にそう思っているのか」と聞き手に疑問を持たれてしまいます。
そのため、ここぞというときにだけ使いましょう。
ここぞというときにだけ使うからこそ、相手の心に届きます。
「かけていただいたことは忘れません」を使った例文
・『目をかけていただいたことは忘れません』
「かけていただいたことは忘れません」の返答や返信例
何をかけたのか、どういった場面なのかによって、返す言葉が変わります。
自分がその職場を離れる場合ならば、これからも頑張るようにと励ましの言葉をかけるとよいでしょう。
自分がいなくなっても頑張って欲しい気持ちを伝えます。
職場を離れても連絡のやり取りをするようであれば、連絡先を教えておきます。
この言葉を述べている人との思い出を語ることもあります。
どういった世話をしたなど語ることで、楽しかったことやつらかったことなど、さまざまなことが思い出されることでしょう。
まとめ
この言葉は、世話をしてもらったなど話し手が何かをしてもらったときに用います。
お世話になった人との別れのときに使われます。
頻繁に使っていると大げさで、また気持ちが伝わりにくくなってしまうので、ここぞというときにだけ用いましょう。