この記事では、「こちらでは特に希望する時間がございません」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「こちらでは特に希望する時間がございません」とは?
「こちらでは特に希望する時間がございません」は、相手から時間の都合を尋ねられて、いつでも良いと答える丁寧な表現です。
「こちら」は「此方」と書き、「自分に近い方」、つまり「自分側」という意味です。
「特に」は「際立っている様子」という意味、「ございません」は動詞「ある」の丁寧語「ござる」の連用形「ござり」に、丁寧語「ます」の否定形「ません」が付いた「ござりません」が音変化した語です。
「こちらでは特に希望する時間がございません」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「こちらでは特に希望する時間がございません」は、就活で面談を予約する時や、相手と商談や打ち合わせをする時などに使われます。
基本的に相手の方が、立場が上の場合に使われる表現です。
相手次第で時間を決めてよいとの意思表示ですので、決まった時間に対して不満などを言わない様にしましょう。
「こちらでは特に希望する時間がございません」の正しい敬語表現
「こちらでは特に希望する時間がございません」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『当方では特に希望する時間はございません』
「当方」は「自分の方」「こちら」「私ども」を表す語です。
「こちら」はやや雑な表現ですので、言い換えると良いでしょう。
また、「時間が」の「が」は限定する接続助詞ですので、限定しない「は」に言い換えた方が良いでしょう。
「こちらでは特に希望する時間がございません」を使った例文
「こちらでは特に希望する時間がございません」を使った例文は以下の通りです。
『〇月〇日でしたら、こちらでは特に希望する時間がございません』
日時がはっきりしていて、その日ならいつでも良いことを伝えています。
『午後でしたら、こちらでは特に希望する時間がございません』
面接や打ち合わせなどの時間決めをする時に、最低条件は午後であることで、時間はいつで良いことを伝えています。
「こちらでは特に希望する時間がございません」の類語や言い替え
「こちらでは特に希望する時間がございません」の類語や言い替えは以下の通りです。
『お時間は何時でも問題ございません』
「お時間」の「お」は美化語の接頭辞、「問題ございません」は「特に不都合はない」という意味のビジネス表現です。
『どのような時間帯でも差し支えございません』
「差し支え」は「ものごとを行うに当って不都合になる事柄」という意味で、自分達にとって都合の悪い事情なないことを表しています。
まとめ
今回は「こちらでは特に希望する時間がございません」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。
