ここでは「この場をお借りして」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「この場をお借りして」とは?
「この場をお借りして」は、そこまで大きくないことを多人数の前で発表するような際に使われることがある表現です。
自分がその発表を行うための場ではないものの、ちょうどいいと考えて、このように使った後に伝えるべき内容と続けます。
「この場をお借りして、先日当社のブースにご来場いただきました皆さまにお礼を申し上げます」のような用い方になり、この場合はちょうどそれに参加した人が何人か居るであろうと思われる場で使っている例になります。
そこまでの流れとは関係なく、突然違う話になることも多いので、その場の雰囲気やそこでそれを話してもいいのかといった礼儀、常識的なものを含めて使うべきか考えないといけません。
内容によっては、その場では使うべきではないことがあるからです。
「この場をお借りして」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「この場をお借りして」は、その場をいいタイミングだと考えて使われます。
ただし、それは使う本人から見てのことなので、先のようにそうしてもいいのかを考えて使うべき表現です。
これは、口語で多人数を前にして使う場合だけでなく、文章で用いる時にも言えることで、この表現は近年ではネット上のどこかの場で使われていることも多く、それが掲示板だとしたら、そこがこの表現を使う“場”になります。
そのような時にも、そこで何かの発表になる文章を書いてもいいのかを考える必要があり、いくらネット上のことだとは言え、この点については実際に大勢を目の前にして使う場合と一緒です。
何より、本来はそのような場ではないということをきちんと理解して、この後に続ける内容と共に用いることが大切になります。
「この場をお借りして」を使った例文
・『この場をお借りして、これまでお世話になった方々にお礼申し上げます』
・『この場をお借りして、研究成果の1つを公開させていただければ幸いです』
「この場をお借りして」の類語や言い替え
・『いい機会ですので』
この表現も、その場をいいタイミングだと思って何かを伝えようと用いる表現になります。
そのため、使い方がよく似ていますが、「この場をお借りして」より少しカジュアルに聞こえることと、謙遜の意がない表現のため、よりその場で伝えたい内容と共に使っても構わないかを考えて用いる必要があります。
まとめ
「この場をお借りして」は、本来はそのための場ではないものの、何かを伝えたいと考えて使われる表現です。
多人数への発表になる内容に対して用いられ、リアルなシーンだけでなく、ネット上でもそのような場において使われています。