注目度が低い事柄などについて、「これといって」と言い表すことがあります。
何気なく使う表現ですが、その意味はご存知でしょうか。
これといっての意味や用法に迫ってみましょう。
「これといって」とは?
ある物事について特別に取り立てて注目をしたり、問題とするべき理由が存在していない状況を伝える表現です。
「これといって」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
物事や人をみても注目すべき要素が見当たらない、今日はやることがないなどの状況があります。
そのような時に「これといって」を用いて、取り立てて注目する理由もない様子を伝えることが可能です。
その場合には「この商品は」のように、具体的に何の物事に注目する理由がないのかを含めると伝わりやすくなります。
また「特色がない」のように、これといってどんな状況であるか、合わせて述べるのが良いです。
ただしこれは軽々しい表現なので、状況によっては相応しい表現に言い替えるほうが良いかも知れません。
漢字混じりで表記すると「此れと言って」や「是と言って」ですが、若干難読だったりするので平仮名表記のほうが多用される傾向にあります。
「これといって」を使った例文
・『この商品はこれといって特色がありませんが、売れ行きは良いらしいです』
・『昨日仕事が一段落したので、今日はこれといってやる仕事もありませんよ』
「これといって」の類語や言い替え
「これといった」は、注目する理由がない状況について、説明する時の表現です。
「取り立てて」は、特別のものとして取り上げる理由がないときに使われます。
「言うほど」は、言葉にして取り上げる程、という意味をもつ表現です。
「殊更(ことさら)」は、特別に、わざわざの意味があり、これといったと同じ陽に使われます。
「敢えて」は、やりにくいことを無理にという意味であり、物事について否定的に述べる際にも用いる表現です。
まとめ
特別に注目することもない状況などに、「これといって」を用いることができるのでした。
これは何の物事について言うのか具体的に示し、どんな様子かを併せて述べることが大切です。
また敬語に相応しいとも言えない表現なので、「殊更」など状況に応じて言い替えを考えて行くのがよいでしょう。