この記事では、「ご了承のほどよろしくお願いいたします」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」とは?
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」は、これから生じることや、生じる可能性のあることに対してよく知って受け入れて欲しいとお願いする丁寧な表現です。
「ご了承+の+ほど+よろしく+お願い+いたします」で成り立っている語で、「ご了承」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「了承」は「相手の意向・事情・状況などを納得して理解すること」、「の」は接続助詞、「ほど」は言葉の意味を遠回しにする語、「よろしく」は「人に頼みごとをする時に添える語」という意味、「お願い」の「お」は謙譲語の接頭辞、「いたします」は、動詞「する」の謙譲語「いたす」の連用形「いたし」に、丁寧語「ます」が付いた語、全体で「こちらの事情を分かった上で納得することをお願いする」の敬語表現になります。
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」は、ものごとに変更がある時、相手に許可を求める時、注意するべき事柄がある時などに使われます。
事情をよく説明した上で、相手に少なからず戸惑いや不都合が生じる可能性もありますので、すぐに対応できる様にしておきましょう。
相手にお願いする表現ですので、「大変恐縮ですが」などのクッション言葉も併せて使いましょう。
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」の正しい敬語表現
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『ご了承賜りますよう何卒よろしくお願いいたします』
「賜り」は動詞「賜る」の連用形で、「もらう」の意の謙譲語、「目上の人から物などをいただく」という意味です。
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」を使った例文
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」を使った例文は以下の通りです。
『当日の時間割は変更になる可能性もございますので、何卒ご了承のほどよろしくお願いいたします』
イベントや会議のタイムテーブルが変更されるかも知れないので、そのつもりでいて欲しい時に使われます。
『点検作業中、エレベーターは使えなくなりますので、ご了承のほどよろしくお願いいたします』
エレベーターの保守点検により、階段で移動することになるので受け入れて欲しい時に使われます。
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」の類語や言い替え
「ご了承のほどよろしくお願いいたします」の類語や言い替えは以下の通りです。
『ご理解のほどよろしくお願いいたします』
「ご理解」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「理解」は「他人の気持ちや立場を察すること」という意味です。
『ご承知おきのほどよろしくお願いいたします』
「ご承知」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「承知」は「依頼・要求などを聞き入れること」という意味、「おき」は動詞「おく」の連用形が名詞化した語で「ある状態にする」という意味です。
『ご容赦のほどよろしくお願いいたします』
「ご容赦」の「ご」は尊敬語の接頭辞、「容赦」は「過失・失敗などをゆるすこと」という意味です。
まとめ
今回は「ご了承のほどよろしくお願いいたします」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。