深いお礼を伝えたい時に、正しい敬語を使いたいことがあります。
「ご厚情に深謝するとともに」の適切な使い方を見ていきましょう。
「ご厚情に深謝するとともに」とは?
この場合の「ご厚情」とは、相手の方から受けた思いやりや情けを示しています。
また「深謝」は深々と頭を下げる言い方です。
「とともに」は同時に、このような意味があります。
そのため「ご厚情に深謝するとともに」で「これまでの情けに深々と感謝すると同時に」とこのような訳ができます。
お礼文で使われる、メッセージ文のひとつといえるでしょう。
「ご厚情に深謝するとともに」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
年始のご挨拶文で使われているのが「ご厚情に深謝するとともに」というひと言です。
昨年度にいただいた色々なご厚情に感謝しつつ、今年度のご指導を賜りたい時に使いやすいです。
一方で「ご厚情に深謝するとともに」は初対面の方には、ふさわしくない言い方です。
すでに何度かお会いしてやり取りをしている方に用いていくので、正しいシーンで用いていきましょう。
「ご厚情に深謝するとともに」を使った例文
・『昨年中のご厚情に深謝するとともに、本年度も変わらぬお付き合いのほどお願いいたします』
・『平素のご厚情に深謝するとともに、変わらぬご厚誼のほどお願いいたします』
「ご厚情に深謝するとともに」の類語や言い替え
似ている言い方に「ご厚情に深謝申し上げます」もあります。
深々とお礼を述べたい時に用いられている表現が「深謝申し上げます」にあたります。
「深謝するとともに」だとその後に言葉を補わないといけないので、文の構成に悩むことも。
すっきりした文に整えたい時は「深謝申し上げます」に区切るといいでしょう。
言い替えに「ご厚誼に感謝申し上げます」があります。
まとめ
「ご厚情に深謝するとともに」について解説しました。
適切なビジネス敬語を知っていると、落ちついて業務にあたれます。
日々の仕事力に活かしていきましょう。