ここでは「ご多忙のためのご失念かと存じますが」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご多忙のためのご失念かと存じますが」とは?
「ご多忙のためのご失念かと存じますが」は、忙しいので忘れているのではないか、という意味になります。
例として、昨日までにお願いしていた内容がまだ届いていないといった時に、「ご多忙のためのご失念かと存じますが、お願いしていた○○の件はどうなっていますか」などと用います。
「○日までにお願いしていた〜」のように、いつまでのはずだったと加えて使ってもよく、明らかに相手が忘れていると思った場合に、主に他社を相手になるべく角を立てずにそれを伝えるために用いる表現です。
「ご多忙のためのご失念かと存じますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご多忙のためのご失念かと存じますが」は、相手の失念をできるだけ柔らかく指摘するために用います。
よって、このように使えばまず失礼になることはなく、それでいて、忘れていた内容を促すことができます。
注意点として、「ご多忙」という表現を用いるべきではないタイミングというものがあるため、そちらには気をつけてください。
そのタイミングとは、「忙」の字が「亡」と似ていることから、その相手に近々に不幸があった場合です。
そういった時には、以下で類語として紹介する方を使ってください。
「ご多忙のためのご失念かと存じますが」を使った例文
・『ご多忙のためのご失念かと存じますが、○日が納期の△△がまだ納品されていないのですが』
・『○○の件でご連絡させていただきます。ご多忙のためのご失念かと存じますが、締め切りより3日ほど過ぎています』
「ご多忙のためのご失念かと存じますが」の類語や言い替え
・『ご多用のためのご失念かと存じますが』
この「ご多用」としても意味が変わることはなく、言い替え表現になります。
前述の「ご多忙」を使うのに適していないタイミングにはこちらを用いるとよく、その他の場合に使っても構いません。
ですが、一般的には「ご多忙」の方がメジャーな使い方になるので、そちらで問題のない場面ではそのように用いる方がいいでしょう。
まとめ
「ご多忙のためのご失念かと存じますが」は、忙しいので何かを忘れていないか、という意味で用いる表現になります。
実際には角を立てずにそのような指摘をするために使われており、ビジネスシーンでは他社を相手によく用いられています。