ここでは「ご多忙の折とは存じますが」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「ご多忙の折とは存じますが」とは?
「ご多忙の折とは存じますが」は、その相手が忙しい中、何かをお願いしたいと考えて用いる表現になります。
そうだと分かっていて使う場合だけでなく、いわゆる礼儀として用いることも少なくないため、定型表現の1つだと考えて構いません。
ビジネスシーンで他社など対外的な相手にお願いごとをする時に使われることが多く、「ご多忙の折とは存じますが、どうぞよろしくお願いいたします」のような用い方になります。
そのお願いごとはこの前に述べておくという使い方をすると考えていいでしょう。
「ご多忙の折とは存じますが」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「ご多忙の折とは存じますが」は、先のように、まずお願いになる内容を伝えた後でこのように用います。
よって、「○○の件ですが、今週中にお願いしたいと考えています。
ご多忙の折とは存じますが、どうぞよろしくお願いいたします」といったような使い方になることが多く、ビジネスで一般的に忙しい中だとされる年末や年度末にはよく見られる表現です。
そういった時期以外でも、前述のように礼儀として使うことがあり、「ご多忙の中とは〜」という形にして用いても同じ意味になります。
「ご多忙の折とは存じますが」を使った例文
・『色々とご多忙の折とは存じますが、今週中によろしくお願いいたします』
・『年末の最中、ご多忙の折とは存じますが、どうぞよろしくお願いいたします』
「ご多忙の折とは存じますが」の類語や言い替え
・『ご多用の折とは存じますが』
この「ご多用」としても意味は一緒なので、このように用いても構いません。
違いと言えば、「ご多忙」は「忙」の字が「亡」と似ていることから、その相手や周辺で不幸があった時には用いるべきではないとされており、そういった時にこちらの「ご多用」が代わりに使われます。
それ以外の場合でも、普通にこの「ご多用」の方を使うことができます。
まとめ
「ご多忙の折とは存じますが」は、忙しい中にお願いごとをして申し訳ないという使い方になる表現です。
年末や年度末などの忙しいとされている時期にお願いごとをする際だけでなく、対外的な相手に礼儀として使う場合も多く見られます。
