「ご好評いただけたことに」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「ご好評いただけたことに」とは? ビジネス用語

インターネット通販などでは、ユーザーや購入者の評価を参考にする方も多いのではないでしょうか そして、その評価に対して販売店や提供側の返信がされることも多く、「ご好評いただけたことに」というフレーズもよく使用されています。

今回はこのフレーズについて解説いたします。

「ご好評いただけたことに」とは?

まず「ご好評」については、敬語表現を作る接頭辞の「ご」に、「良い評判」「良い評価」を意味する「好評」が付いた形です。

「ご」の敬語の種類については、「評価」するのが相手であることから、丁寧表現ではなく尊敬表現の意味と考えるのが妥当です。

次の「いただけた」は、「いただける」という「いただくことができる」という動詞の連用形「いただけ」に、過去や完了を表す助動詞の「た」の連体形が付いた形(後に「こと」が続くため、終止形ではない)です。

尚、もし「いただけた」「いただく」「た」を付けた形であれば、「いただく」の連用形は「いただき」で、それが「た」が付くことで「き」「い」に変わるイ音便変化するため、「いただいた」となることから、これは「いただく」ではないことがわかります。

また、「ご(お)〜いただく」「〜してもらう」の謙譲表現構文であることは有名ですが、「ご(お)〜いただける」もまた「〜してもらえる」という謙譲表現構文になっていることに注意しましょう。

つまり、「ご好評いただけた」までで、「良い評判をしてもらえた」という意味になるのです。

その直後の「こと」は、それ以前の内容をまるごと「〜ということ」として包括しています。

以上のことから、「ご好評いただけたことに」とは、「良い評価をしてもらえたことに」という意味の謙譲表現になるわけです。


「ご好評いただけたことに」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

最初に軽く触れましたが、このフレーズが使われるのは、相手からの高評価に対する「お礼」の表現の中で使われます。

インターネット通販の購入者評価への返信や、高評価してくれた相手への感謝の手紙もしくはメールなどで使用されるわけです。

当然、このフレーズの後には、「感謝」の内容が続くことになります。

具体的な使用例については、次の「例文」の項目で参考にしてください。


「ご好評いただけたことに」を使った例文

実際の使用例として考えられるのは以下のような形です。

・『この度はご好評いただけたことに感謝申し上げます』
・『ご好評いただけたことにつきまして、お礼申し上げます』
・『ご好評いただけたことに、弊社一同喜びを感じております』

「ご好評いただけたことに」の類語による言いかえ

「ご好評」については、「良いご評価」「高いご評価」または「高評価」などで言いかえできます。

接頭辞については付けなくても良いでしょう。

「いただく」は、動作の主体目線の尊敬表現「くださる」で言いかえできますが、「いただける」では直接的な言いかえができないため、「(して)もらえる」で言いかえるのが無難と言えます。

以上のことから、「ご好評いただけたことに」の言いかえは、「高評価してもらえたことに」「高いご評価をもらえたことに」のような形になります。

まとめ

「ご好評いただけたことに」とは、「相手から高い評価をもらえたことについて」という意味であり、この後には感謝の言葉が続くことになります。

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