この記事では、ビジネスシーンでよく使われる「ご提供いただけますでしょうか」のフレーズについて、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「ご提供いただけますでしょうか」とは?
「ご提供いただけますでしょうか」における「ご提供」は、「他人の役に立てるために、自分の持っている資料や物品や労力などを与えたり使用させたりすること」を意味する「提供」に、敬意を表す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
次の「いただけますでしょうか」は、「もらう」の謙譲語表現で助動詞の「いただく」に、丁寧語の「ます」が付けられ、さらに「だろう」の丁寧語の「でしょう」に、疑問の終助詞「か」を付けられた表現です。
このフレーズで使われている「ご〜いただく」は典型的な敬語表現を形成する構文のひとつです。
したがって、「ご提供いただけますでしょうか」のフレーズは、「資料や物品や労力などもらえるでしょうか」となり、「資料や物品や労力を提供してほしい」と、お願いする意味の丁寧な敬語表現となります。
「ご提供いただけますでしょうか」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご提供いただけますでしょうか」のフレーズは、目上の人に対して「資料や物品や労力を提供してほしい」と、お願いする際に使われる表現です。
丁寧な表現で、口頭で使われることもありますが、主にビジネスメールで使われるフレーズだと言えます。
ビジネスシーンでは、具体的には「仕事上必要な参考資料」や「サンプル」などがほしいとお願いする際に使われます。
また、目上の人に対して使う表現なので、先に記した労力に関しては、肉体的なものよりも知恵や知見などを指して使われると言えます。
このフレーズに似た表現に「ご提供いただけませんでしょうか」と否定形を使ったフレーズもよく使われます。
この否定形を使ったフレーズの方が、首題の肯定形を使ったフレーズよりも、より謙虚な表現と言えます。
「ご提供いただけますでしょうか」を使った例文
・『参考資料がございましたら、ご提供いただけますでしょうか』
・『貴社の新製品のサンプルをご提供いただけますでしょうか』
「ご提供いただけますでしょうか」の類語や言い換え
「ご提供いただけますでしょうか」のフレーズは、先に記したように否定形を使った「ご提供いただけませんでしょうか」と言い換えることが出来ます。
こちらの方が、より謙虚でかつ語呂も良い表現と言えます。
また、敬語表現を換えて敬意を高めた「ご提供いただければ幸いです」や「ご提供賜れますと幸いです」や「ご提供いただけますと幸甚に存じます」などと言い換えることも可能です。
まとめ
「ご提供いただけますでしょうか」のフレーズの意味は、「資料や物品や労力などもらえるでしょうか」で、「資料や物品や労力を提供してほしい」と、お願いする際に使われる丁寧な敬語表現です。
