この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「ご明察の通りでございます」について、その意味や使い方や敬語表現を徹底解説します。
「ご明察の通りでございます」とは?
「ご明察の通りでございます」のフレーズにおける「ご明察」は「はっきりと真相や事態を見抜くこと」を意味する「明察」に、相手の方に敬意を示す接頭辞の「お」が付けられた言葉です。
次の「通り」は、ここでは「同じ状態や方法であること」を意味します。
また「ございます」は、「ある」の丁寧語の「ござる」に、丁寧語の「ます」が付けられた表現で、「あります」の丁寧な表現となります。
ちなみに「明察」の熟語の「明」の漢字には「あきらかにするや、かしこい」との意味があります。
したがって「明察」は「あきらかに察するや、かしこく察する」との意味になり、そこから先に記した様な意味となるのです。
以上のことから、「ご明察の通りでございます」とは「はっきりと真相や事態を見抜かれている通りだ」や「鋭い推察の通りだ」と言った意味の敬語表現となります。
「ご明察の通りでございます」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご明察の通りでございます」のフレーズは、自分の真意や背景事情、さらに深層心理などを、自分が説明していないのに、相手の方が言い当てたような場合に、使われるフレーズです。
簡単な表現に言い換えると「お察しの通りです」となります。
このフレーズで使われている「ご明察」は、推察力や先を見通す力のある人に対し、褒めたり敬意を示したりするニュアンスのある言葉です。
「ご明察の通りでございます」を使った例文
・『この機能が新製品の最大のセールスポイントであるのは、ご明察の通りでございます』
・『不安な気持ちが、そうした行動を取らせたのは、ご明察の通りでございます』
・『ご明察の通りでございます。いつもながら〇〇さんの洞察力には驚かされます』
「ご明察の通りでございます」の類語や言い換え
「ご明察」の類語としては「ご明晰(めいせき)」や「ご推察」や「ご卓見」や「ご活眼」が挙げられます。
したがって「ご明察の通りでございます」のフレーズは、「ご明晰の通りでございます」や「推察の通りでございます」や「ご卓見の通りでございます」や「ご活眼の通りでございます」等と言い換えることが出来ます。
また、先にも記した通り、簡単な表現として「お察しの通りです」や「お察しの通りでございます」と言い換えることも可能です。
まとめ
「ご明察の通りでございます」とは「はっきりと真相や事態を見抜かれている通りだ」や「鋭い推察の通りだ」と言った意味の敬語表現です。