この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「ご理解いただければ幸いです」について、その意味や使い方や言い換え表現などを徹底解説します。
「ご理解いただければ幸いです」とは?
「ご理解いただければ幸いです」のフレーズにおける「ご理解」は、「他人の気持ちや立場を察すること」を意味する「理解」に、相手の方に敬意を表す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。
次の「いただければ」は「もらう」の謙譲語である「いただく」に、仮定を表す「れば」が付けられた表現です。
また、後半の「幸いです」は「嬉しい」との意味の改まった表現の「幸い」に、丁寧語の「です」が付けられたものです。
したがって、「ご理解いただければ幸いです」のフレーズは「気持ちや立場を察してもらえれば嬉しい」との意味の敬語表現になります。
「ご理解いただければ幸いです」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ご理解いただければ幸いです」のフレーズは、相手の方に少し迷惑を掛けたような場合に、その状況や立場を分かってほしい、了承してほしいと少し遠回しにお願いする表現です。
例えば、取引先の方から納期の短縮を要請されたものの、生産がタイトで、とても対応できないような場合に「生産がタイトでお応えすることが無理な状況です。
何卒ご理解いただければ幸いです」等と使われます。
また、電車が人身事故でストップして乗客に迷惑を掛けているよう場合には、「只今、人身事故により運転を見合わせています。
ご理解いただければ幸いです」等とも使われます。
「ご理解いただければ幸いです」を使った例文
・『弊社の置かれている立場をご理解いただければ幸いです』
・『注文が殺到し、発送が遅れている状況をご理解いただければ幸いです』
「ご理解いただければ幸いです」の類語や言い換え
「ご理解」の類語としては「ご承知」や「ご納得」や「分かる」が挙げられます。
したがって、「ご理解いただければ幸いです」のフレーズは「ご承知いただければ幸いです」や「ご納得いただければ幸いです」や「分かっていただければ幸いです」と言い換えることができます。
また、少し遠回しな表現をダイレクトな表現に換えて、「ご理解いただければと存じます」や「ご理解いただきますようお願い申し上げます」や「ご理解の程、よろしくお願いいたします」と言い換えることもできます。
まとめ
「ご理解いただければ幸いです」のフレーズは「気持ちや立場を察してもらえれば嬉しい」との意味の敬語表現です。
少し遠回しに「理解してほしい」とお願いするフレーズです。
