「ご盛況をお祈り申し上げます」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「ご盛況をお祈り申し上げます」とは? ビジネス用語

ビジネスでは、様々な「お誘い」を受けることがありますが、常に参加できるとは限りません。

その場合には断わる必要がありますが、断り方も上手くするのがビジネスマナーです。

今回の「ご盛況をお祈り申し上げます」は、そのような場合に用いられるフレーズであり、これより解説していきます。

「ご盛況をお祈り申し上げます」とは?

まずは「ご盛況」「盛況」ですが、読みは「せいきょう」で意味は「盛り上がること」「盛んな様子」です。

「ご」は接頭辞であり、名詞(的用法)に付いて敬語表現を作り出す効果がありますが、この場合は「丁寧表現」の意味で使われています。

「お祈り」「祈り」は、「祈ること」「祈願」という意味です。

元々は動詞「祈る」の連用形「祈り」でしたが、動詞の連用形も、連体形同様名詞的扱いを受けることがあり、「祈り」の場合には更に名詞として一般化しています。

また、「お」「ご」同様、敬語表現の接頭辞で、この場合には、「立てる相手に向かって祈る」という意味ですので、謙譲表現としての意味があります。

「申し上げます」は、分解すると「申し上げる」の連用形「申し上げ」に、丁寧表現の助動詞「ます」の終止形が付いた形です。

「申し上げる」「言う」の謙譲表現であり、「申す」より謙譲度合いが更に強い言葉です。

以上のことから、「ご盛況をお祈り申し上げます」とは、「盛り上がることを祈る言葉を言います」、もっと言えば「盛り上がることを祈っています」ということを、強めの謙譲表現で伝えているわけです。


「ご盛況をお祈り申し上げます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

基本的に、集会や会合など人が集まるようなイベントなどに誘われて断わる場合、「私は行けないけれど、盛り上がると良いですね」と言って、誘ってくれた相手に配慮する意図のあるフレーズです。

例えば、取引先の「創立50周年」に誘われたものの、用事があって行けない場合に、「ご盛況をお祈り申し上げます」と使います。

かしこまった表現ですので、結婚式など割と堅めのイベントや、かなり目上の人からの誘いを断わる場合に使用すべきフレーズです。


「ご盛況をお祈り申し上げます」を使った例文

それでは、このフレーズを使用した例文を挙げてみましょう。

・『残念ながら参加はかないませんが、ご盛況をお祈り申し上げます』
・『参加のご返事が出来ず残念ですが、ご盛況をお祈り申し上げます』

「ご盛況をお祈り申し上げます」の類語による言いかえ

「盛況」の類語としては、「盛会」「せいかい」「活況」「かっきょう」が挙げられます。

「お祈り申し上げます」はかなり堅めの表現ですから、一般的には「願っております」「祈っております」で十分です。

以上のことから、「ご盛会を願っております」「活況を祈っております」と言いかえれば良いでしょう。

まとめ

「ご盛況をお祈り申し上げます」とは、催事や集会への誘いを断った際に、「自分は参加できないが、イベントが盛り上がると良いですね」という気持ちを伝え、断った相手に配慮する意図のあるフレーズです。

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