近年はインターネットのサイトなどで、契約内容や登録情報などが確認出来るようになってきています。
「ご確認いただけます」もそのような環境下でよく見られる表現であり、これより解説いたします。
「ご確認いただけます」とは?
まず、一応「確認」の意味からはっきりさせておきましょう。
「確認」とは、「確かにそうであると認めること」とされていますが、実態としてはそれほど単純ではないと考えられます。
「しっかりと見る」という意味や「検査する」、または「調べる」、「見直す」という意味での使用もあり得るでしょう。
「確認」するのは相手ですので、「ご確認」の接頭辞「ご」は尊敬表現として働いています。
一方「いただけます」とは、補助動詞「いただける」の連用形「いただけ」に、丁寧表現の助動詞「ます」の終止形もしくは連体形が付いた形です。
「いただける」は「いただく」と間違いやすい言葉ですが、補助動詞「いただく」が「してもらう」であるのに対し、「いただける」は「してもらえる」という可能の意味合いが加わった言葉であることに注意しなくてはなりません。
よって、「ご確認いただけます」とは、目上の相手に自分が「確認してもらえます」という謙譲表現と言えます。
「ご確認いただけます」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズが、ストレートな解釈では「相手に確認してもらえます」という意味であることは説明しましたが、ビジネス上はあくまで形式的に「相手を立てる」意味でしかありません。
実態は、客などの目上の相手が「確認することが出来ます」という意味であって、自分のために「してもらえる」という要素はないと考えるべきです。
例えば、インターネットで登録した個人情報がサイト上確認可能な場合、「お客様の個人情報につきましては、個人情報の登録画面からご確認いただけます」といった形で使用されます。
他にも通販サイトで、「ご注文内容につきましては、購入画面からご確認いただけます」のような使用が可能です。
「ご確認いただけます」を使った例文
それでは、上記以外に考えられる使用例を以下に挙げてみましょう。
・『こちらからご確認いただけます』
・『簡単にご確認いただけますのでご利用ください』
・『今すぐご確認いただけます』
「ご確認いただけます」の言い替え
「相手が確認出来る」ということを表現できるかがポイントです。
・「ご確認出来ます」
謙譲の意図は表現されていませんが、シンプルな言い替えです。
・「ご確認可能です」
こちらも上記の内容とほぼ同じです。
・「お確かめになれます」
「お確かめになる」は「確かめる」の尊敬表現ですが、「お確かめになれる」とすると、「可能」の意味が更に付加されますので、この形で言い替えとなります。
まとめ
「ご確認いただけます」とは、直訳すると「目上の相手に確認してもらえます」という意味のフレーズです。
実態としては、目上の相手が「確認出来ます」という意味と考えましょう。