「ご認識の通りです」とは?
ビジネスにおけるメールや会話での使い方や例文を徹底した解釈で以下に詳しく説明します。
「ご認識の通りです」とは?
このフレーズでの「認識」は、「物事をはっきりと知り、その本質や意義などを理解すること」の意です。
これに敬語を表わす「ご」を接頭辞として付けると「ご認識」となります。
「〜の通りです」は、前の文章や人の発言内容などに対して肯定する、または同様であると示す時に使う言いまわしです。
よって、このフレーズは「その通りです」といった意味合いの、相手が話している内容が正しいことを示す語句です。
なお、「〜の通りです」は「〜のとおりです」というようにひらがな表記の場合もよく見受けられます。
漢字表記とどちらが正しいのでしょうか。
実は、内閣訓令第1号「常用漢字表の実施について」の中でルール表記されています。
それによると、「〜のとおりです」は公用文においてはひらがな表記するようになっています。
ただし、あくまで公用文においてであって、公用文でなければビジネスでも日常生活でも、ひらがな・漢字どちらの表記でも構いません。
「ご認識の通りです」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズの意味は上述した通り、「その通りです」と同じような意味になりますが、「ご認識の通りです」と「その通りです」では使い方に違いがあります。
「その通りです」は目上の人に対して使えませんが、このフレーズは目上の人に対して使えるという違いです。
「その通りです」は丁寧語の正しい敬語表現ですが、やや上から目線での話し方のような印象があり、目上の人に使用するのは適切ではありません。
一方、このフレーズにおける「ご認識」の「ご」は尊敬を表わす接頭辞なので、目上の人にも使えるわけです。
ただし、使い方によっては無礼と見なされる可能性もあります。
特に、一度の会話の中で何度もこのフレーズを繰り返し使わないようにしましょう。
「ご認識の通りです」を使った例文
・『ご認識の通り、次回の発表会は3月下旬を予定しております』
・『この企画の重要ポイントにつきましては、ご認識の通りでございます』
「ご認識の通りです」の類語や言い替え
このフレーズに類似した言葉や言い替えの一例を紹介します。
・『ご理解の通りです』
・『おっしゃる通りです』
・『お察しの通りです』
・『ご明察の通りです』
「ご理解」は「ご認識」とほぼ同じ意味合いのため言い換えが可能です。
「おっしゃる通り」は相手の発言に同意する意味で使用します。
「お察しの通り」は相手の推測を肯定する意味で使用します。
「ご明察」は相手を敬ってその推察を言うことの意です。
まとめ
このフレーズは、「その通りです」という意味しかありませんが、相手の話す内容や認識が間違っていないことを伝える言いまわしですので、状況に応じて使ってみてください。