「ご負担をおかけすることとなります」とは?ビジネスメールや敬語の使い方を徹底解釈

「ご負担をおかけすることとなります」とは? ビジネス用語

ビジネスでは、相手に何かしらの不都合が生じるようなことは、出来るだけ避ける必要があります。

「ご負担をおかけすることとなります」とは、相手に不都合が生じることに対する説明の意図を持ったフレーズであり、これより解説いたします。

「ご負担をおかけすることとなります」とは?

「負担」「ふたん」と読み、「義務や責任を引き受けること」「重荷」または「余計な労力」がその意味となります。

今回は、「余計な労力」「義務や責任を引き受けること」として使われており、頭に付いた敬語表現の接頭辞「ご」は、負担する相手に対する敬語表現ですので、今回は尊敬表現としての作用です。

また、このフレーズでは「おかけする」という「かける」の謙譲表現が使用されているので、実質的には相手に「負担させる」という意味になっています。

一方で、最後の「こととなります」「ことになります」と同じ意味の丁寧表現ですので、フレーズ全体として「責任を負わせることになります」というのが直訳での解釈です。

ただ、「相手に余計な負担をかけることは本来あってはならない」以上、「責任を負わせることになってしまいます」という意味合いで解釈すべきフレーズと言えるでしょう。


「ご負担をおかけすることとなります」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

何らかの理由で、通常なら発生しない負担を相手に負わせてしまうことを明確に説明する際に用います。

例えば、相手が自己都合で購入商品を返品したいと申し出てきた場合、返送料は自己負担だと伝えるため、「返送料についてはお客様にご負担をおかけすることとなります」のような形で使用されます。

また、「負担」については、「金銭的負担」の意味で使用されるケースが多いものの、既に説明したように「余計な労力」の意味での使用も考えられるので、その点には留意してください。


「ご負担をおかけすることとなります」を使った例文

・『申し訳ありませんが、振込手数料はお客様にご負担をおかけすることとなります』
・『旅先での紛失物のお問い合わせに付きましては、お客様にご負担をおかけすることとなります』
この場合は、問い合わせを自分で行うという「労力」を意味しています。

・『別途ご負担をおかけすることとなりますので、ご了承いただければ幸いです』
今回のフレーズの後に、負担についての確認の強化や謝罪のフレーズが続くケースがよくあります。

「ご負担をおかけすることとなります」の言い替え

相手が金銭の支払いや労力の提供を行うことを伝えることが出来るかがポイントです。

「ご負担いただくこととなります」
「〜してもらう」の謙譲表現パターン「ご〜いただく」を利用した言い替えです。

「ご面倒をおかけいたします」
相手を余計なことで煩わせるという意味で「面倒」「めんどう」を用いています。

まとめ

「ご負担をおかけすることとなります」とは、相手に余計な金銭的負担をかけたり労力をかけさせる場合に、その説明のために用いられるフレーズです。

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