ここでは「させていただきました」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「させていただきました」とは?
「させていただきました」は、そのようにしたと伝えるために用います。
「以上のようにさせていただきました」と、これより前に述べたようにしたと使ったり、「その部分は赤色にさせていただきました」のように、どうしたと具体的に用いることができる表現です。
既にそうしたと言っており、事後報告という形で使う表現になりますが、「このようにさせていただきましたが、よろしかったでしょうか」などと、そうしたが、と続けて用いて構わないため、そのような用い方もよく見聞きします。
「させていただきました」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「させていただきました」は、そのようにしたと相手の下から丁寧に伝えていますが、注意点として、相手の許可があってそうした場合に用いる表現になります。
よって、一方的にこちらが行ったことに対して使うことはできないため、先の「その部分は赤に〜」といった用い方も、事前にその色でも構わないなどと相手から許可をとった上で使っている例だと考えてください。
そういった許可を得ずにそうしたと丁寧に使いたい場合には「いたしました」とするとよく、こちらも十分丁寧な表現です。
「させていただきました」を使った例文
・『お聞きしていた三種類のうち、一番最初のものを採用させていただきました』
・『いただいたリストの通りに用意させていただきましたが、もし足りないものがありましたらおっしゃってください』
「させていただきました」の類語や言い替え
・『させてもらいました』
少し崩した表現になり、こちらだと謙譲表現にはならないため、上司や目上の人、他社の人間など、下から使うべき相手以外にも用いることができます。
こちらも相手の許可があってこそ使える表現になるので、同様に一方的にこうしたという用い方には適していません。
まとめ
「させていただきました」は、その相手の希望や要望通りにそのようにしたと伝えるために用いられます。
そういったものがあるからこそ使える表現になるので、一方的にそうしたと使うことはできず、その場合には同じく丁寧に伝えることができる「いたしました」と言い替えるといいでしょう。