この記事では、「ざっくりとした」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「ざっくりとした」とは?
「ざっくりとした」は、「細かい部分は考えず、大きくとらえた状態で」という意味です。
「ざっくり」は擬態語「ざくり」を強調した語で、「力を込めて一気に切ったり割ったりする様子」「深くえぐれたり、大きく割れたりする様子」から転じて「全体を大きくとらえる様子」という意味です。
「〜とした」は接続助詞「と」+動詞「する」の過去形「した」で、「全体を大きくとらえた」になります。
「ざっくりとした」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「ざっくりとした」は、正確に言う必要はなく、大きな単位で相手に情報を伝えれば十分な時に使われます。
数字においても、プレゼンでは元の数字が大きい場合、1桁の単位まで正確に伝える必要はなく、どのくらいかイメージできれば良い場合に使われます。
敬語表現ではなく、口語的な表現ですので、かしこまった場面では使わない方が良いでしょう。
「ざっくりとした」の正しい敬語表現
「ざっくりとした」の正しい敬語表現は以下の通りです。
『おおよその』
「おおよそ」は「大凡」と書き、「細部にこだわらず概略を判断する様子」という意味です。
目上の人にはこちらを使った方が良いでしょう。
「ざっくりとした」を使った例文
「ざっくりとした」を使った例文は以下の通りです。
『本年度の製品別売り上げ予想について、ざっくりとした数字で表しています』
プレゼンで、年末までの売り上げ予想を概算し、図表にして紹介する時に使われます。
『市場の様子について、ざっくりとで構いませんのでお教えくださいますか』
市場に詳しい人に、売れ筋や注目商品などについて、概要を教えてもらいたい時に使われます。
「ざっくりとした」の類語や言い替え
「ざっくりとした」の類語や言い替えは以下の通りです。
『大まかな』
「大まか」は「細かいことにこだわらずに物事を済ませる様子」という意味です。
『大体の』
「大体」は「細かい点を除いた主要な部分」という意味です。
『概略の』
「概略」は「大きく筋を捉えた内容」という意味です。
まとめ
今回は「ざっくりとした」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。