ここでは「すり合わせ」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「すり合わせ」とは?
「すり合わせ」とは、お互いの考え方や意見の違いを洗い出し、両者で合意することを表す言葉です。
2人とは限らず、3人や4人でのすり合わせといったことも行われ、それによって全員が同一の見解をもつのが目的になります。
主にビジネスで使われる言葉で、「その点は2人できちんとすり合わせて欲しい」などという使い方になり、それによって後でお互いの間に齟齬が出ないようにするのが目的です。
ある事柄に対してすり合わせるという用い方になりますが、そのための方法は実際に合ってミーティングを行ったり、電話やメールを使うなど様々です。
その事柄についてのお互いに見解の相違を埋めたり、均一の情報を共有するために行うものなので、それができたと思われたところで終了となります。
そうなったところで「すり合わせが終わった」、「すり合わせが済んでいる」などと表現されます。
「すり合わせ」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「すり合わせ」は元は工業用語で、そちらでは物体のある面を平面にするために行われる精密加工を指す言葉として使われます。
その作業によってザラザラしていた面が綺麗に平面になることから、それを見解の均一化と見立ててビジネス用語に流用されるようになった次第です。
よって、単に「すり合わせ」と使うと業界によっては本来と言える工業用語として捉えてしまうかも知れませんが、「あの件でのすり合わせ」や「意見のすり合わせ」などとすれば間違えられることはなく、一般のビジネスシーンであればまずそちらの方だと考えていいでしょう。
口語、文章のどちらでも使うことができ、文章で表記する際には「擦り合わせ」と漢字にすることができますが、そちらにすると工業用語らしさが出てしまうこともあり、「すり合わせ」の方で使われることが多いです。
「すり合わせ」を使った例文
・『この件は先方とよくすり合わせておいて欲しい』
・『すり合わせがうまくできていなかったので、いざというところで勘違いしてしまった』
「すり合わせ」の類語や言い替え
・『意見の調整』
「すり合わせ」はこの「意見の調整」のことになるため、そのままこのように表現しても一緒です。
「意見の調整ができていなかった」、「意見の調整をする必要がある」などと「すり合わせ」の言い替え表現として使うことができます。
まとめ
「すり合わせ」は、ある事柄に対する見解を均一化することです。
ビジネスではよく行われることで、それが済んでいないと後で大きな間違いに繋がることもあるため、大事なことに対しては必ず事前に行っておくものです。