かしこまった表現はビジネスには付き物ですが、「するにあたり」もその一例と言えます。
今回はこのフレーズについて解説いたします。
「するにあたり」とは?
「する」とは、動詞「する」の連体形であり、「すること」という意味があります。
一方「にあたり」は漢字を使うと「に当たり」となり、「〜するにあたり」で「〜する前に」や「〜する時に」という、「〜するのための準備」や「〜するための前提」となる内容を続けるための接続助詞の働きをします。
今回は「するにあたり」ですので、「する前に」や「する時に」という意味があり、この後に「その前やその時に何があるか、何をするのか」という内容の表現が続くことになります。
口頭でも文章でも使用されますが、いずれにせよ、かしこまったフレーズであることは意識しましょう。
「するにあたり」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスでは、何事も実行する前に準備や根回しなどが必要不可欠です。
その場合に、何をするのか、しておくのかということを説明するために用いるフレーズです。
例えば、新規に販売店をオープンする場合、地域住民に宣伝や説明を行う必要があります。
それを「新規開業するにあたり、地域住民への説明会開催や広報の必要があります」のような形で表現します。
「するにあたり」を使った例文
上記以外に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『不動産を購入するにあたり、周辺環境のチェックを行う』
・『転勤するにあたり、引っ越し業者の手配をする』
・『新プロジェクトを開始するにあたり、取引業者の選定を急ぐべきです』
「するにあたり」の言い替え
既に説明したように、「〜する前に」や「〜する時に」という意味のある表現で代用可能です。
・「する際に」
「する時に」と意味は全く同じ、かしこまった表現です。
・「するにあたって」
「するにあたり」とほぼ同じです。
・「において」
「〜において」という形で、「〜する場合に」や「〜する時に」という意味があります。
まとめ
「するにあたり」とは、「〜する時」や「〜する前に」という意味がある、接続助詞の働きをするフレーズです。