ここでは「そちら」の使い方やその際の注意点、言い替え表現などを詳しく見ていきます。
「そちら」とは?
「そちら」は、「そっち」を丁寧にした形です。
よって、丁寧に何かを指して使う表現で、「そっちの方を〜」を「そちらの方を〜」と言い替えると丁寧な使い方になるという具合です。
受け身になる場合に用いることが多く、例えば、「これをください」と何かを指された際に、「そちらですね」と「これ」と指されたものを丁寧に復唱するという使い方など、相手に対して失礼にならないようにこのように表現します。
口語、文章は問わない表現で、誰かを指して「そちら様はどうなされますか」といったように用いることもでき、この時にも「そっちの人は」を丁寧にして使っている、受け身としての用い方となっています。
「そちら」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
この「そちら」は、先のように多くは受け身になる使い方になりますが、「そちらをください」といったように、このように使う側が主導になる用い方をしても構いません。
何かがそこにあるという意味で「○○はそちらになります」などと使うこともあり、どこかを指して、「そちらの方向です」のように用いる場合も少なくありません。
このような使い方でも「そっち」を丁寧にしていると分かりますが、「そっち」はいかにもカジュアルで、この「そちら」とするとビジネスシーンでも問題のない丁寧さになるという極端な2つの表現となっています。
それらの間になる言えるのが「それ」や「その」で、「○○はそれになります」、「その方向です」のような使い方になります。
「そちら」を使った例文
・『お探しのものはそちらのコーナーにあると思います』
・『お気に召さないようでしたら、そちらの○○はどうでしょうか』
「そちら」の類語や言い替え
・『あちら』
「そちら」を誰かの人や方向などを指して用いる場合には、このように使うこともできます。
「そちら様は〜」は「あちら様は〜」と言い替えることができ、「そちらの方向です」も「あちらの方向です」とそのまま置き換えられ、この表現も受け身になる丁寧な使い方に向いています。
まとめ
「そちら」は、「そっち」と使える時にそれを丁寧にした表現になります。
「それ」や「その」と言い替えられることも多く、そういった使い方を丁寧にしたい場合に主に受け身になる用い方で使われています。