相反する事柄などを伝える時には、「その反面で」との表現が使われます。
これは反面の意味が何かを理解している必要がありますが、その使い方などを確かめてみましょう。
「その反面で」とは?
会話や文章の中で、先に話題にした物事の内容とは、正反対のことや別の事柄などを示す時に使われる表現です。
「その反面で」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
あるポジティブな話題を持ち出した後、ネガティブな話を取り上げることがあります。
また業務のことを話した後、プライベートな出来事を話題にすることもあるでしょう。
そのように先の話題と正反対のこと、別のことを話す時に「その反面で」を使うことができます。
これによって2つの違う事柄を併せて伝えるだけでなく、わかりやすく説明することにも役立つでしょう。
会話や文章中に用いる場合は「仕事に慣れた」など、状況を説明した上で、「その反面で」を使って「疲労が溜まった」など別の状態を示して行くことが決まりです。
ただしこの場合の「反面」とは逆や違った見方のことであり、悪い面を意味するのではないことに気をつけてください。
「その反面で」を使った例文
・『昨年は営業成績が伸び悩んだその反面で、新規事業に活路を見出していました』
・『リモートワークが板についた反面で、出社が面倒だとの気持ちも強まりました』
「その反面で」の類語や言い替え
「その一方で」は、先に取り上げた事柄と、違った内容の事柄を伝える表現です。
「他方で」としても、先に取り上げた事柄とは、違う方を言い表す時に使われます。
「別の面から見ると」は、先に話題にした事柄とは、違った観点で伝える表現です。
「別の見方では」の場合も、先に取り上げた事柄とは、異なる観点を表します。
「それとは対象的に」は、先に話題としたこととは、正反対の意味の事柄を示す形です。
「逆に」としても、先に取り上げた話題とは、正反対のことをカジュアルに言い表します。
まとめ
先に話題にした事柄と正反対や別のことを持ち出すにあたり、「その反面で」が使えるのでした。
これは決して悪い面だけを述べる表現ではないことに、気をつけてください。
言い替え候補の言葉は微妙にニュアンスが異なっているので、相応しいものを選び取るようにしましょう。