ある事柄を評するような時には、「といえなくもない」とのフレーズが使われます。
とても遠回しに感じられる表現ですが、その意味や用法を確かめてみましょう。
「といえなくもない」とは?
これは「と言うことができない訳ではない」のことであり、物事についてある状態がまあまあ当てはまっていることを、伝える時に使われる表現です。
「といえなくもない」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
ある業務が多忙である、ある店舗は上手く行っているなどのように、物事や人にある状態が当てはまっていることを伝える場面があります。
その時に「といえなくもない」を用いて、まあまあ当てはまることを伝えたり評することが可能です。
この場合、といえなくもないの前に「忙しい」などの、適切な言葉を前置きすることが求められます。
またこれに続けて「がしかし〜だ」のように、感想などを併せて述べることもできるでしょう。
ただし書き言葉にする時、前後の文脈と併せて平仮名で書くと、読みづらい形にもなることに気をつけてください。
「と言えなくも無い」と、漢字交じりにすると良いかも知れません。
また敬語の形にはなっていないので、場面により適切に丁寧語の形に言い替えることも考えてみましょう。
「といえなくもない」を使った例文
・『売れ行きだけ見ると、このプロジェクトは失敗しているといえなくもない感じがします』
・『仕事が忙しいといえなくもないですが、何とか大丈夫だと思います』
「といえなくもない」の類語や言い替え
「と言えなくもありません」は、ある状態がある程度当てはまっていることについて、丁寧に伝える形です。
「と言えない訳ではない」としても、ある状態が当てはまっていることを伝える表現となります。
「と言っても過言ではない」は、ある状態が当てはまっていると言い表しても、言い過ぎではないことです。
「と言って差し支えない」は、ある状態が当てはまっていると言っても、不都合や問題ではないことを表します。
まとめ
ある状態がまあまあ当てはまっていることを言い表す時に、「といえなくもない」を使うことができるのでした。
書き言葉にする場合は読みづらいことや、敬語に言い替えたほうが良い場合があることも考慮してください。
これにより状態が当てはまっていることを、的確に伝えてみましょう。