実際の状態を語る時に、「といっても」を使うことがあります。
これは2つの役割で使うことが可能ですが、どんな意味なのか、どのような使い方をするかを確かめてみましょう。
「といっても」とは?
ある事柄についての表面的な状態を語った上で、本当の様子についてを語る時に使う表現で、「というけれど実際は」の意味があります。
あるいは物事について、何かに例えて言う時に使われる表現です。
「といっても」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
物事や人物などの状態について、表面的なものとは違っている実際の部分を語る機会があります。
その時に「というけれど実際は」で言い表すことが良いです。
用いる場合、「大きいと聞いていたけれど」など、物事の表面的要素を伝えた上で、実際には「それほど大きくなかった」のように、物事の本当の状態がどうだったか伝える必要があります。
あるいは何かの物事についての状態について、違った別のものに例えて言い表す場合にも、使うことができます。
その場合には物事について「この人物が今後の鍵を握ると言っても」などと、ある物事や人を取り上げた上、「おかしくないでしょう」「構いません」などの、適切な言葉を続ける用法が可能です。
ただし敬語ではないので、場面によっては相応しい形に言い替えてみてください。
「といっても」を使った例文
・『人気の出る商品といっても、決してお金をかけて作られたものばかりではありません』
・『あれは幻想のような存在だといっても過言ではないでしょう』
「といっても」の類語や言い替え
「と言いましても」は、上の表現について、より丁寧な形で言い表しています。
「と言うけれど実際は」は、物事の表面的な状態を告げた上で、本当のところを伝える時の表現です。
「とは言うものの」としても、物事の表面的な要素を伝えた上で、実際の状態を伝えることができます。
「とは言いながら」「と言うにしても」などの表現も、上とほぼ同じ意味で用いることが可能です。
「とは言え」は、上の表現を簡潔にした形になります。
「としても」は、別のことに例えて言う時の表現です。
「と考えても」は、〜のように考慮してみても、の意味になります。
まとめ
物事の本当の状態を語るような時、あるいは物事を例えて言う時に、「といっても」を使うことができます。
場合によっては、言い替える必要性もあるかもしれませんが、その候補は色々あります。
実際の状態を的確に言い表すのに役立ててみてください。