ここではビジネスでもよく使われる「どうぞご自愛ください」という表現について、詳しく見ていきます。
「どうぞご自愛ください」とは?意味
この「どうぞご自愛ください」は、結びの挨拶として使われることが多い表現です。
会話で使われることはほとんどなく、手紙やメールでのみ用いると考えて構いません。
「自愛」は自分の身体を労るという意味になり、この表現として「自分の身体を大切にしてください」となりますが、言わば“社交辞令”といった意味合いから使われると考えていいでしょう。
そのため、本当に身体を悪くしている、その可能性のある相手には使うべきではなく、ビジネスでも度々用いられます。
親しい仲の相手への手紙の結びにも最後の無難なまとめ方としてよく使われる表現で、季節を選ばずに目上の人にも問題なく使える点から、覚えておいて損はありません。
「どうぞご自愛ください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「どうぞご自愛ください」は、少々かしこまった表現になるため、使う方は若い人でも問題ありませんが、その相手は目上や年配の人になることが多いです。
ビジネスでは寒さが厳しい時期や酷暑、残暑の季節にうまい締めとして使える表現で、あくまで社交辞令ながら、これで結んで失礼になることはなく、むしろそういった時こそ使いやすいタイミングだと考えていいでしょう。
ただし、毎度になると先の社交辞令感が強く出てしまうため、その季節に一度だけといった使い方をするのがおすすめです。
「どうぞご自愛ください」を使った例文
・『まだまだ残暑の残る季節ですが、どうぞご自愛ください』
・『めっきり寒くなってまいりましたので、どうぞご自愛ください』
「どうぞご自愛ください」の返答や返信
この表現は前述のように、締めの挨拶という意味合いが強いため、特にこれに対する返答といったものは必要ありません。
これで文章を締めてきた相手も特に反応を求めている訳ではないので、「お気遣い、ありがとうございます」などとまともにやりとりとして返すことはありません。
特にビジネスで無理にそのように反応してしまうと、この表現に慣れていない、ひいてはビジネスメール慣れしていないと思われてしまう場合もあるので注意してください。
親しい仲で使う場合にはその限りではなく、やりとりの度に定番の挨拶として使ってもそれほどしつこく思われることはないでしょう。
まとめ
「どうぞご自愛ください」は、文章の締めとしてよく使われる表現です。
季節的暑い時期や寒い時期によく用いられ、目上の人が相手の場合でも無難にまとめることができることから、ビジネスにおいて覚えておきたい表現の1つです。