ビジネスでは、フォーマルな表現を多用するため、その中で普段は使わないような表現も出てきます。
「ないし」もそのような言葉であり、これより解説いたします。
「ないし」とは?
「ないし」は漢字で表記すると「乃至」となります。
その中で意味は大きく2つに別れます。
最初の「ないし」の意味は、「〜から〜まで」という意味です。
「10ないし15」で、「10から15まで」という意味になります。
法律系の表現でよく見られます。
次に考えられる意味としては、「または」と同じ機能です。
こちらの意味では多少馴染みがある表現かもしれません。
「牛乳ないし豆乳」で「牛乳または豆乳」という意味になります。
また、この意味では、文と文を接続する形での使用もあり得るので注意しましょう。
「ないし」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点
ビジネスでも、「〜から〜まで」や「または」両方の意味で使用されます。
口頭で使用することもあり得ますが、通常は文書内でのフォーマルな表現で使われる可能性が高いものと考えましょう。
契約書など法律関連の文書では、「〜から〜まで」の意味で使われる可能性が高く、「1項ないし5項を参照」のように用います。
一方、「または」の意味では、一般的な内容の文書でも使われ、「来月ないし再来月」といった形での使用です。
「または」という意味で文と文をつなぐ使用法としては、「旅行先は東京がまず考えられる。
ないしは横浜でも良い」のような形があり得ます。
「ないし」を使った例文
それでは、上記以外に考えられる使用例を挙げてみましょう。
・『販売価格は1万ないし1万2千円の範囲に収めることとする』
・『土曜ないし日曜のいずれか出勤してください』
「ないし」の言い替え
「〜から〜まで」の意味では他の表現がないため、「または」の意味での言い替えに限定されます。
・「あるいは」
漢字も使うと「或いは」となります。
・「もしくは」
漢字も使うと「若しくは」です。
まとめ
「ないし」とは、法律関連で使用される場合「〜から〜まで」という意味合いで使用されることがある他、一般的には「または」という意味で使用されます。
どちらの意味でも、基本的に文書などでかしこまった表現をする必要がある場合での使用です。