使い方が分からない敬語があると、うろたえてしまうもの。
「ひとかたならぬお世話になり」の正しい使い方を見ていきましょう。
「ひとかたならぬお世話になり」とは?
この場合の「ひとかたならぬ」は「一方ならぬ」と表現します。
「一方」はありふれている物、普通の状態をあらわすので「一方ならぬ」で、並外れていて素晴らしい物を指します。
また「お世話になり」で相手の手助けを得て、成長できたことをいいます。
そのため「ひとかたならぬお世話になり」で「非常にご厄介になり」という意味になります。
「ひとかたならぬお世話になり」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
異動の辞令が出たら、お世話になっていた関係者の方にお礼のメールや手紙を送りたいものです。
転勤時の挨拶文に使いやすいのが「ひとかたならぬお世話になり」です。
取引先の方に異動をお伝えしたい時に、これまでのご恩に感謝しながら報告していきましょう。
退職の挨拶でも引用できるので、大人のマナーとして心得ておきたいです。
また「ひとかたならぬ」はフォーマルに直すと「一方ならぬ」と漢字で書きます。
平仮名版も使われているので間違いではないのですが、こちらの書き方も心得ておきましょう。
「ひとかたならぬお世話になり」を使った例文
・『在職中は、ひとかたならぬお世話になりました』
・『前職中はひとかたならぬお世話になり、お礼申し上げます』
「ひとかたならぬお世話になり」の類語や言い替え
似ている言い方に「長年にわたりお世話になり」もあります。
配属先で長きにわたって、指導を受けた方にご挨拶したい時に向いています。
「長年にわたりお世話になり、本当にありがとうございました」と使います。
言い替えの表現に「一方ならぬお世話になり」や「公私にわたり大変お世話になり」があります。
「公私にわたり大変お世話になりました」と用います。
まとめ
「ひとかたならぬお世話になり」を解説しました。
気になる敬語を学んで、明日の業務に活かしていきましょう。