この記事では、「一向に差し支えありません」の使い方について分かりやすく説明していきます。
「一向に差し支えありません」とは?
「一向に差し支えありません」は、相手から言われたことに対して、自分達にとって全く問題がなく受け入れられることを伝える丁寧な表現です。
「一向+に+差し支え+ありません」で成り立っている語で、「一向」は「全然・全く・少しも」、「に」は助詞、「差し支え」は「何かを行う際に生じる障害や妨げ」、「ありません」は「ある」の連用形「あり」+丁寧語「ます」の否定形「ません」で「ない」の意、全体で「少しも障害や妨げは生じない」の敬語表現になります。
「一向に差し支えありません」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
「一向に差し支えありません」は、既に決まっていることに対して、相手から変更や希望などがあり、自分達は全く影響を受けない時に使われます。
会話ではつい「大丈夫です」を使いがちですがカジュアルな表現ですので、目上の人や社外の人には使わない様にしましょう。
「一向に差し支えありません」の正しい文章表現
「一向に差し支えありません」の正しい文章表現は以下の通りです。
・『一向に差支えございません』
「ございません」は動詞「ある・いる」の丁寧語「ござる」の連用形「ござり」に、丁寧語「ます」の否定形「ません」が付いた「ござりません」の音変化、全体の意味を変えずより丁寧な表現になります。
「一向に差し支えありません」を使った例文
「一向に差し支えありません」を使った例文は以下の通りです。
・『30分ほどなら時間を延長しても一向に差し支えありません』
・『納品の時間は午後になっても一向に差し支えありません』
・『身分確認書類のご提出は後になっても一向に差支えありません』
「一向に差し支えありません」の類語や言い替え
「一向に差し支えありません」の類語や言い替えは以下の通りです。
・『全く問題ございません』
・『全く不都合ございません』
・『一向に差し障りございません』
まとめ
今回は「一向に差し支えありません」について紹介しました。
意味や使い方を覚えておき、いざという時に正しく使える様にしておきましょう。