この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「一方ならず」について、その意味や使い方や言い換え表現などを徹底解説します。
「一方ならず」とは?
「一方ならず」のフレーズにおける「一方」の読みは「ひとかた」で、「程度が普通であること」を意味する言葉です。
また、次の「ならず」は「なる」を「ず」で打ち消した表現で、「ではない」といった意味です。
したがって、「一方ならず」のフレーズは「程度が普通ではない、ひととおりでない」といった意味の表現となります。
「一方ならず」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
このフレーズは、お世話になっている取引先の方や顧客に対し、年賀状など節目となるタイミングで、「平素は一方ならずお引き立て賜り誠にありがとうございます」等と使われます。
また、定年退職する方を送る言葉として、「ご在職中は、一方ならずお世話になりましたこと、厚くお礼申し上げます」等とも使われます。
この「一方ならず」のフレーズは、「程度が普通ではない」との意味で、「多大な」と言い換えることができますが、広い意味でお世話になったことに対して使われることが多い言葉だと言えます。
また、後ろの文章に繋ぐために、打ち消しの「ず」を連用形に換えて「一方ならぬ」との表現に言い換えてよく使われます。
「一方ならず」を使った例文
・『平素は一方ならずご愛顧いただき誠にありがとうございます』
・『在職中は、一方ならずご指導ご鞭撻を賜りましたこと、深く感謝申し上げます』
「一方ならず」の類語や言い換え
「一方ならず」、「一方ならぬ」の類語や言い換えとしては「格別の」や「格段の」や「並々ならぬ」や「多大な」等が挙げられます。
まとめ
「一方ならず」のフレーズは「程度が普通ではない、ひととおりでない」といった意味の表現です。
広い意味でお世話になったことに対して、それが「普通ではない、多大である」といった意味でよく使われます。